13日夜から降った大雪で、三条市内では雪下ろし中に屋根から落ちたり、歩行中にすべって転倒したりするなど雪に関係した救急搬送が14、15の2日間で計6件あった。
三条市消防本部によると、14日に3件、15日に3件の計6件は、雪下ろし中に屋根から転落したのが5件、歩行中の転倒が1件。けがのていどは、太ももなどの骨折と思われる人が1人、顔をけがした1人の計2人が入院が必要な中等症と思われ、そのほかの4人は軽いけがだったようだ。
それぞれの事故の概要は、14日は、午後2時5分ころにに40歳代男性が土場地内の自宅屋根の雪下ろし中にすべり、屋根から転落、午後2時35分ころに60歳代男性が上保内地内の自宅車庫の屋根の雪下ろし作業中に転落、午後5時45分ころに80歳代の女性が居島付近の道路を歩いていてすべって転倒。
翌15日は、午前9時15分ころに70歳代の男性が東裏館地内の自宅となりの家の屋根の雪下ろし中に滑って転落、午前10時15分ころに60歳代の男性が須戸新田地内の自宅屋根の雪下ろし中に滑って転落、午後2時ころに80歳代の男性が西本成寺地内の自宅前の車庫の雪下ろし中にけがをした。
いずれも旧三条市で発生した。今回の雪は、市街地でも一晩で30センチ以上の積雪があり、この冬初めてのまとまった雪となり、15日までの最高積雪深は54センチ(三条市消防本部南分遣所調べ)だった。
昨冬の三条市の雪に関係した級級出動は、12月29日から3月6日までの13件。昨冬は雪が少なかったので雪下ろしによるものは少なく、ほとんどが凍結した道路で滑って転倒したものだった。
これからが冬本番となるが、雪下ろしを行う場合は、ヘルメットの着用や命綱の設置をする。1人では行わず、複数で行う。暖気の場合はとくに滑りやすいので避けるか、足元に十分注意する。また、専門業者に依頼するのも安心な方法だ。
新潟は雪国とはいえ、凍結した道路や圧雪となった場所では、県民もすべって転びやすい。今後、再び冬型が強まり荒れる予報であり、歩行者もドライバーも十分な注意が必要だ。