19年に一度の「朔旦冬至(さくたんとうじ)」となった22日、県央地域では明け方近くから大雪に見舞われている。
三条の明け方の最低気温は、ぴったり0.0度。明け方から強まった雪が朝になっても降ったりやんだり。これ以上ないというほど激しい降り方になることもある。
三条市消防本部の観測では午前9時の積雪は23センチ。業者の判断で市内の大半の地域で除雪が行われている。燕市では午前7時20分からこの冬4回目の全市一斉除雪を行っている。
この大雪でJR東日本の県内在来線の運行にも影響が出ており、県央地域を通過する路線では、越後線が新潟ー吉田駅間で一部列車を運休している。
22日は二十四節気で「冬至」。1年で最も昼の時間が短くなり、最も太陽が弱まった状態とされ、逆にこの日を境に強まっていくことから、太陽の復活を意味する。一方でことしは、新月にあたった。新月は満月の反対。満月に向けて満ちていく始まりで、つまり月の復活を意味する。
そして「朔」は新月、「旦」は昇る太陽のことで、両方が重なることを「朔旦冬至」と呼ぶ。19年に1度しかなく、太陽と月が同時に復活するめでたい日だ。しかし地元では雪かきに追われてお祝いどころではなさそうだ。