三条市シルバー人材センターは24日、三条市本成寺公民館でお正月準備講座として「しめ縄づくり」を行い、10人が参加して新年の神棚などを飾るしめ縄の手作りに挑戦した。
同センターのPR事業として、同センター会員を講師に12月に3つのお正月準備講座を企画した。20日に正月の郷土料理“のっぺい”づくり、22日はミニ門松づくりを行い、24日は最後のしめ縄づくり。会員4人が講師となり、市内の56歳から75歳までの10人が受講した。
しめ縄づくりは昨年に続いて2回目。まずワラの束の真ん中付近を太くして原形となる中芯を作り、その上にワラを三つ編みをしながら巻き付けて行くような手順で太くして作る。簡単そうに思えるが意外に難しく、講座は午前10時から午後3時までたっぷり時間を用意した。
床に座り上手に足も使って押さえながら編んでいく。なかなか太さがそろわず、講師の助け船を受けながら黙々と作業した。
受講者で唯一の女性の坂井近子さん(56)=三条市東鱈田=は、知り合いに一緒にミニ門松づづくりに参加しようと勧められ、どうせならとただひとり、3つの講座すべてを受講した。
のっぺいづくりに参加して「いろんな材料の切り方があって、材料がいいから自分が作るのよりおいしかった。今度の正月は勉強したのっぺいを作るつもり」と坂井さん。ミニ門松づくりは「店から買ってきたみたいな立派な感じでできた」と言い、最後のしめ縄づくりは「思ったより難しいけど、これも家族が喜んでくれると思う」と確信してにこにこ。「来年も参加したい」と今から楽しみにしていた。