親子を対象に障がいの有無にかかわらず誰もがハッピーになれる社会を目指して活動する燕市の非営利団体「はっぴーザウルス」が主体となり、その代表の深海寛子さん(31)=燕市小高=が自分の好きなものを集めた「ひろちゃん市」が21日、燕市役所で開かれた。
ことし7月に燕・戸隠神社を会場に開いたのに続き、今回が2回目。会場はがらりと変わって神社から新しい現代的な市役所へ。メーン会場は1階のロビーとつばめホールで、色とりどりの紙吹雪を舞い上げて作るワンダーツリーやミュージックケア、鬼サンタキャンドルといったワークショップをはじめ、県内で話題の飲食店やショップが出店し、さらに4階スカイラウンジでライブ演奏も行った。
三角旗などで色鮮やかに飾られてた市役所は、ふだんの無機質な雰囲気とは一変。まるでおもちゃ箱のようになり、今回のキーワード「ワンダー」にふさわしいワクワクがいっぱいのイベントとなった。
参加したのは、幼児とその親を中心にスタッフも含めて約800人。なかでも人気だったのがワンダーツリーのワークショップで、子どもたちは「ワンダー!」のかけ声とともに紙吹雪を投げ上げ、時間を忘れて熱中していた。
深海さんは、まだ内容は具体的になっていないが来年はワンダー学校のワークショップに取り組みたいと言う。これまでは燕市児童研修館「こどもの森」で月2回のワークショップと福祉士施設で月1回のミュージックケアを行ってきたが、来年からは会場を「こどもの森」にこだわらずに年数回、行いたい考え。それにつなげるためにも年内にもう1回、やっておこうと、冬のひろちゃん市を開いた。
来年のひろちゃん市は1回開催の予定。「来年は作りためたもので展覧会みたいなものもできれば」と“ひろちゃん”の夢はどんどん広がっている。