鈴木力燕市長は25日午前10時から市役所で定例記者会見を行い、2015年の「今宵サミット」開催地が燕市に決まったことや来春の燕市新春賀詞交換会の乾杯で金属製ビアタンブラーを使うことなど6項目を発表した。
「今宵サミット」は、コミュニティーデザイナー山崎亮さんが代表に就く株式会社studio-Lが香川県観音寺市で取り組む観音寺まちなか再生プロジェクトをきっかけに始まった。プロジェクトのメンバーのひとりが毎晩のようにフェイスブックで「今宵も始まりました」と晩酌の写真をアップしたのに端を発し、ほかのメンバーも同様にアップするようになってUstream番組も生まれ、studio-Lがかかわった全国各地のまちへと広がった。
全国の仲間たちがオフラインでつながる場として昨年、観音寺市で初めて「今宵サミット」が開かれ、約120人が参加。ことしは11月29、30日と群馬県富岡市で開かれ、14地域から約150人が参加した。
つばめ若者会議は、燕市の20年後の未来ビジョンつくろうと、昨年度から燕市がstudio-Lにファシリテーションなどを委託して行っている事業。ことしの富岡市の今宵サミットには、燕市からもつばめ若者会議のメンバーが参加し、会場で今宵サミットの燕市への誘致に向けたプレゼンテーションを行った結果、その場で来年の燕市開催が決まった。来年11月ころに200人くらいの規模を目指し、若者会議が中心となって運営する。
燕市新春賀詞交換会での金属製ビアタンブラーの使用は、1月5日に燕市吉田産業会館で開かれる燕市と市内商工団体が主催する燕市新春賀詞交換会で、燕市内で製造された金属製のビアタンブラーを使って乾杯するもの。使用するビアタンブラーは、燕市の研磨業者が中心の共同受注グループ「磨き屋シンジケート」が磨いたものを用意する。
鈴木市長は、金属製の酒器を使った乾杯条例の制定を目指しており、「最終的には条例をつくって進めていきたいが、気運を高めるために推進の運動をやっていくことが必要」で、その「キックオフと位置付けて」行うとし、金属加工業が多い地元の産業活性化や燕製品の技術力のアピールにつながることに期待している。
また、鈴木市長の会見に続いて上原洋一教育長が記者会見し、来年1月14日に燕市役所つばめホールで開く燕の学校教育・研修成果等報告会について話した。鈴木市長の発表項目は次の通り。