三条市西本成寺地区の有志を中心につくるボランティアグループ「西本成寺有志会」(鈴木良三会長)は28日、ことしも門松を手作りし、三条市総合福祉センターや栄寿荘に寄付した。
同会は、嵐南地区の法華宗総本山本成寺そばにある本成寺保育園の草取りや冬囲いなどのボランティア活動を有志で行っていたのが始まり。会員も大きな被害を受けた2004年の7.13水害のあと、月岡地内の三条市総合運動公園に設置された仮設住宅に暮らす人たちのためのお楽しみ会を今のパール金属スタジアムで開こうと翌05年に発足し、来年10周年を迎える。
現在の会員は30歳代から83歳の男女27人。職業もさまざまな人生経験豊富な60歳代が中心。門松づくりは15年ほど前に同保育園に飾るために有志で作ったのが始まり。今は、本成寺山内の寺や家庭の注文を受け、材料費ていどの値段でたくさんの会員が参加して製作し、数年前から三条市総合福祉センターと栄寿荘に1対ずつ、長久の家に1基を寄付している。
ことしは、11月30日に栄地区でタケを切り出した後、会員の作業場を借りて数日間に分けてタケの加工や入れ物となる缶に縄を巻いたりして準備をした。28日は青空が広がる穏やかな日和となり、15人ほどが参加して作業した。
門松に飾ったのは、長寿の象徴の「若松」、縁起のいい「千両」、難をはらう「南天(ナンテン)」、代々、絶えることがないとされる「ユズリハ」、忠実(まめ)に暮らせるようにとの「豆木」など縁起を担いだ材料。さらに切り口が笑顔のように見える節を斜めに切ったタケを中心に飾り、立派な門松14基を完成させ、さっそくこの日のうちに寄付先などに届けた。