正月といえば墨の香りも懐かしい書き初め。4日は燕市国上、道の駅国上のふれあいパーク久賀美と三条市・一ノ木戸商店街のみんなのまちの交流拠点「みんくる」でそれぞれ小学生を対象に書き初めが行われ、子どもたちは冬休みの宿題の書き初めで筆始めした。
ふれあいパーク久賀美では、午前9時半から正午まで毎年恒例の新春かき初め大会を開いた。燕市内から事前に申し込んだ8人のうち1人が欠席し、2年生を除く1年生から6年生まで7人が参加。新潟県競書大会の課題になっている1年生の「まつ」、6年生の「早春の風」などを書いた。
床に新聞を広げ、書き初め用紙を並べて筆を走らせた。書き初めが冬休みの宿題になっている。書道は準備が必要なので子どもたちも腰が重くなるが、ここなら甘えは許されない。ほかの子どもたちと一緒なので家でひとりで書くよりも楽しく、書き初めをしない子どもに手を焼いてる保護者にとってもありがたい。
子どもたちは正座をして書道に集中。子どもたちには祖父母の年代に当たる地元分水書道会の会員4人から、「真っすぐね」、「筆が割れたら直してから」と指導を受けたり、「ここの筆の入りが良かった」とほめてもらったりしながら黙々と筆を走らせていた。
分水書道会の会長、伊藤富一さん(77)=燕市笈ヶ島=は、二度と書くのはいやだと言われないように指導するのが大切」と、ほめることを意識しながら指導。ただ、自身の孫はすでに二十歳前後になっているが、「習字は通りいっぺんのことしか教えられなかった」と頭をかいていた。
いちばん良くできた書は学校に提出し、2番目に良くできたものは、ふれあいパーク久賀美に2月いっぱいまで展示する。失敗したものは12日に同所で行う久賀美塞の神でたきあげし、字が上手になるよう願う。
「みんくる」では、4日から6日までの3日間、書き初めカフェを開いており、初日4日は午前10時半から正午まで開き、小学校1年生から5年生まで9人が参加。保護者やきょうだいも含めると20人以上が参加してにぎやかだった。
こちらも新潟県競書大会の課題を書き、1、2年生は硬筆も書いた。昨年の夏休みにも初めて宿題の手伝いを企画したが、今回はそれに続く第2弾という位置付けだ。5日も午前10時半から正午まで行い、6日は補講のような形で午前11時から正午まで行うので、参加を呼びかけている。問い合わせは「みんくる」(電話:0256-55-1162)へ。