平成27年燕市新春賀詞交換会が5日午後2時から燕市吉田産業会館で開かれた。燕市内の政治家や経済人、過去最多の199人が参加するとともに、鈴木力燕市長が市内で製造されている金属酒器による乾杯推進運動のキックオフとして、ステンレス製のビアゴブレットを使って乾杯した。
用意したビアゴブレットは、2009年に発売したもので、小売価格は税抜き2,380円。燕市内の研磨業者でつくる共同受注グループ「磨き屋シンジケート」が研磨した。外側の表面は食器洗い機で洗った後にふきとらなくても水滴のあとが残らないようなヘアライン仕上げ、内側は底がサークルヘアライン仕上げ、それ以外はミラー仕上げを施す。
底のサークルヘアライン仕上げによって、ビールを注ぐとふつうよりも長持ちするクリーミーなー泡立ちができるのが特徴。そのため、乾杯のあいさつの間に泡が消えてしまうことはなく、ビールでの乾杯用と言って過言ではない。容量250ミリリットル、高さ95ミリ、直径60ミリで、昔からあるビール用の小さめなコップと同じサイズなので、そのコップが洗える食器洗い機でちょうど良く洗える特徴もある。
今回は燕商工会議所で216個を製作。あわせて日本酒用のステンレス製の内側に金メッキを施した市内メーカーの酒杯33個も用意した。
分水商工会の田中公一会長の音頭で、ビアゴブレットを使って乾杯。日中でもあり、大半はウーロン茶。本領を発揮できるビールではなかったのが残念だが、出席者には好評だった。
金属酒器で乾杯のアイデアは最近、全国の自治体で日本酒で乾杯する条例を制定していることから。鈴木市長はあいさつで、「地産地消とも言うべき風習を普及することにより、地域産業の活性化につなげていきたい」と話した。
燕市新春賀詞交換会は、鈴木市長が市長に就任してから開いており、燕市と燕商工会議所、吉田、分水の商工会が主催。この日のために燕商工会議所で用意したので、燕市とどちらが管理するかや手法は検討中だが、要望があれば無償で貸し出すことにしている。