県央地域の台所を預かる(株)三条中央青果卸売市場=青柳茂社長・三条市上須頃=は、5日午前7時から新春初市式典を行い、活気あふれる初競りで新年をスタートした。
式典は、来賓に国定勇人三条市長、斉藤弘文三条商工会議所会頭、吉田文彦JAにいがた南蒲経営管理委員会会長、金子恵美衆院議員を迎え、市場関係者や生産者、流通業者など約200人が参列した。
青柳社長はあいさつで、前年度2014年度は2月の信越、北陸の思わぬ大雪の中でスタートを切り、さらには高齢化、人口減少などが大きな影を落としていると振り返り、全国市場とも3月に迎える決算は厳しい流れとした。
ただ、今の消費動向は、青果物の品質、安心・安全なる商品が消費者からますます求められているとし「今、新しい販売、流通チャネルがどんどん増えている。われわれ市場、それに果敢に挑戦し、市場のもつ機能を最大限に生かし、新しい進化をしていきたい」と誓った。
来賓の祝辞に続いて、ことしも同市場から宝船1そう、リンゴ50箱、ミカン100箱、バナナ30箱。県央食品卸売センターから味付け海苔90ケースを三条市に寄贈した。市は毎年、寄贈品を市内の福祉施設に届けている。
乾杯と3本締めで閉式のあと、さっそく初競りを行った。午前7時の気温は2.5度で、例年の氷がはる寒さに比べれば高め。それでも戸を開け放った市場内は凍える寒さだったが、競りが始まると一気に活気づいた。
ハクサイやネギ、赤カブ、ダイコン、ホウレンソウなど次々と競りにかけられ、場内は競り人の威勢のいい声が響いた。買い人は、一刻も早く消費者に届けようという思いで、競り落とした野菜を次々と台車やリフトで車に運び込んでいた。