官公庁仕事始めの5日、国定勇人三条市長は午前9時から市役所で年頭のあいさつを行い、新生三条市として10年を迎えるとともに新たな総合計画の始まる平成27年は「2030年、2040年に向けた新生三条市としての第一歩を踏み出す大変重要な年」と位置づけた。
国定市長は、「ことしはとくに一段と違った1年にしなければいけない節目の年、大切な年」と述べ、平成17年の三条、栄、下田の3市町の合併で誕生した新生三条市が生まれ変わってから10年の節目を迎えることと、今年度策定の三条市の今後8年間の総合計画について話した。
合併に伴う三条市政の運営は「なんとか第1ステージが終わろうとしている。今度はそれをバネにして新たな段階に踏み込んでいかなければいけない」。
「それを後押しするかのように、27年度からは新たな総合計画の第一歩を記す節目の年にもなる」と言い、昨年、草案を作った総合計画はこれまでの総合計画とはまったく性格が異なるが、三条市政遂行にあたってのいちばん大きな羅針盤になるとした。
策定は、単に中期的な8年間の取り組みを網羅、羅列したものではなく、むしろ2030年、2040年というかなり長い見通しを将来に投げかけたうえで今後の8年間に何をすべきかという視座の総合計画づくりで、「一緒に血と汗と涙を積み重ね、その結晶体としてつくり上げたと自負しております」と職員に感謝した。
総合計画をブラッシュアップする過程そのものが「皆さんとわたしたちを結ぶ大切な総合計画を通じての共通基盤づくりにもなってきた。ひいては市民の皆さま方とわたしたちを結ぶかけ橋となってきたと思っている」とかなりの議論が繰り返されたと想像させた。
総合計画の第一歩を踏み出すには、「われわれが決して見誤ってはならないことは、ぶれてはいけないということ」で、「道は本当にその第一歩、わずか1度間違えるだけでも20年、30年たってしまえばその隔たりというものはものすごく多く、そして決して取り返しのつかないくらいの大きな誤りを犯しがちになります」。平成27年は「総合計画のビジョン、しっかりとした羅針盤を1度の狂いもなく現実のものにしていく大切な年」と示し、市長自身にも投げかける言葉と自らも引き締めた。
「まさに組織力をあげて、1度の狂いもなく、我々がしっかりと冷静な議論を積み重ねてきたこの総合計画を実際の現実のものにしていくべく取り組んでいこうではありませんか」、「1年間、皆さまがたと一緒になって大切な第一歩を歩み出すことができれば、わたしたちのまちの20年後30年後は安泰になることは間違いないところ」。「いつも大所高所に立つ気持ちを忘れずに日々の仕事に取り組んでいただきたい」。
「どうか大切な一年なんだ。今までとはまた違う新たなステージに立つ大切な一年にこの平成27年という年がなるんだと、頭の片隅どころかど真ん中に据えて頂き、身体に留意されながら、一緒に三条市政、前に向かって後押しをしていこうではありませんか」と、素晴らしい一年になるよう祈念。「ことしもどうかよろしくお願い申し上げます」と新年をスタートした。