短期間コンサルティング事業の一環で中川政七商店の中川淳十三代社長を講師に『小さな会社の生きる道』セミナー (2015.1.5)

株式会社中川政七商店＝奈良県奈良市＝による短期間コンサルティング事業の一環で、新潟県は三条市の協力を得て2月2日午後1時半から燕三条地場産業振興センターリサーチコアで中川政七商店の十三代社長、中川淳さんを講師に「小さな会社の生きる道」セミナーを開く。

2月2日開かれる「小さな会社の生きる道」セミナーのちらし

中川政七商店は、「日本の工芸を元気にする！」をビジョンに全国の産地とものづくりを行っている。複数の自社ブランド、全国に約40店舗の直営店を展開し、そのノウハウを生かして業界特化型のコンサルティング事業を行っている。

「ものを売る」視点ではなく、「ブランドをつくる」視点でのコンサルティングにより、県内では三条市の「庖丁工房タダフサ」、五泉市の「mino」をはじめ、全国9メーカーの新ブランド立ち上げを成功させており、数々のコンサルティングを手がけてきた中川さんから事例紹介などにより、商品開発の視点からそのひけつを解説してもらう。

中川さんは1974年生まれ。京都大学法学部卒業後、2000年富士通株式会社入社。2002年に家業の中川政七商店に入社し、常務取締役として「遊中川」の直営店出店を加速させ、日本初の工芸をベースにしたSPA（製造小売）業態を確立。2008年に十三代社長に就任した。

「中小企業ブランディング」などをテーマに、経営者やデザイナー向けセミナーや大学での講演歴も数多い。著書に『ブランドのはじめかた』（日経BP社）、『ブランドのそだてかた』（同）、『老舗を再生させた十三代がどうしても伝えたい小さな会社の生きる道。』（阪急コミュニケーションズ）などがある。セミナーは2時間で終わる。

「小さな会社の生きる道」セミナーの講師、中川政七商店の十三代社長、中川淳さん

中川政七商店は2016年で創業300年になる。昨年も東京や大阪で中川さんがコンサルティングを行った企業が開発した商品を展示する大日本市を開いているが、2016年は大都市以外でも全国各地で大日本市の開催を企画しており、三条市での開催も決まっている。

燕三条地場産業振興センターは、2010年に中川さんを講師に迎えたシンポジウムを開いており、2010年には「庖丁工房タダフサ」のコンサルティングを行うなど中川さんとのつながりがある。

大日本市に向けて、ことしから半年間ていどの商品開発に特化した短期間コンサルティング事業に取り組み、新潟県内では3社から5社を募集しており、6月からのコンサルティングを予定している。その募集も兼ねて今回のセミナーを企画したもので、コンサルティングを受けたいと考えている企業はもちろん、最終製品を手掛けたいと考えているとくに小規模なメーカーや関心のある人など幅広く受講を呼びかけている。

定員150人、参加無料だが申し込みが必要。参加したい人は申し込むフォームに記入するなどして県産業労働観光部産業振興課地域産業係へ郵送かファクシミリ、電子メールで申し込む。問い合わせは県のほかに三条市経済部商工課でも受け付けている。

■申し込み先
新潟県産業労働観光部産業振興課地域産業係
電話：025-285-5243（内線2782）
ファクシミリ：025-280-5508
電子メール：ngt050030@pref.niigata.lg.jp