米国の役に立たないダムを取り壊すプロジェクトを追ったドキュメンタリー映画『ダムネーション』の自主上映会が11日、三条市内2会場で開かれる。
午後1時半から三条東公民館で開かれ、定員20人で参加費1,000円。続いて午後6時半からキネマ・カンテツ座で開かれ、こちらは定員20人で参加費は1ドリンクと軽食付きで2,500円。
アメリカ全土につくられた7万5千基のダムの多くは、川を変貌させ、魚を絶滅させた。しかし発電、かんがい、洪水防止はいずれも低い価値しか提供せず、むしろダムの維持に高いコストがかかっている。そんな役に立たないダムを撤去する選択する動きが生まれてきた。
ダムが撤去されると川は解放され、みずから元の姿に回復していく。作品が映し出す川の生命力と美しさは、人間も自然の一部なのだということを改めて気づかせてくれる。技術により自然を征服してきた過去と決別し、新しい未来をつくりだす希望の光を見せてくれる。「すべては川の自由にために」と常識を覆した挑戦者たちのドキュメンタリーだ。
製作責任者は、アウトドアウエアのパタゴニア創業者のイヴォン・シュイナード、共同プロデューサーは生態学者で水中写真家のマット・シュテッカー。昨年、米国で公開され、さまざまな映画祭で賞を受けた。
日本では昨年11月22日に公開され、「1」が3つ並ぶと「川」の字になることから、「自由な川の日」とされた1月11日は、自主上映会が解禁され、全国各地で自主上映会が開かれる。三条市でもそうした自主上映会のひとつとしてエコライフを楽しむ会、新潟ダムを愛でる会、happy natureが主催。ダムを愛する人も一緒にダムの役割についてあらためて考える。
上映会では上映後に参加者らによるトークライブも行われる。参加したい人は、エコライフを楽しむ会のホームページからフォーム送信で申し込む。フェイスブックにイベントページも用意している。