燕市交通安全協会(柴山富栄会長)は10日、吉田公民館で燕市交通指導隊(早川賛治隊長・隊員54人)の出発式を行い、年頭にあたって1年の交通事故撲滅に向けて決意を新たにした。
隊員54人のうち35人が制服を着て整列。協会旗を先頭に小柳孝礼副会長、鈴木力燕市長、石口英治燕署長が巡回して服装点検を行った。小柳副会長は交通事故が年々、減少しているものの交通事故が市民にとっていちばん身近な危険であることに変わりなく、「市民の立場に立って真摯(しんし)で思いやりある交通事故防止活動に取り組まれ、市民に喜ばれる燕市交通指導隊となっていただきたいと思う」とことしも隊員の活躍を期待した。
来賓あいさつで鈴木市長は、昨年から燕市も高齢者の交通安全対策に取り組んでおり、「ことしも高齢者の対策を中心にしながら1件でも交通事故が減るように安全なまちづくりに取り組んでもらいたい」と官民一体となった取り組みを求めた。
石口署長は、昨年の燕市内で発生した交通事故は件数、死傷者数とも前年を大きく下回ったが、高齢者の事故が増えて、全体の事故の4割に高齢者が関係し、交差点の事故が5割を超えているとし、それぞれの対策を進めるとし、さらに飲酒運転撲滅のために「飲酒運転を、しない、させない、許さない、そんな環境づくり大切」と話した。
早川隊長は、交通事故は減少傾向だが死者数が増え、飲酒運転やひき逃げ事件など悪質危険な事故が多発しており、交通を取り巻く環境は依然として厳しく、「交通指導隊員一同はいっそう気を引き締めて燕市の安全で安心な地域の交通環境を確立するため精いっぱい活動することをここに決意する」と決意表明した。