約300人が参加した平成27年燕市消防出初式、そのさなかに初めて市内で火災が発生 (2015.1.12)

平成27年燕市消防出初式が11日午前10時から燕市吉田産業会館で行われ、主催する燕市消防団、燕市、燕・弥彦総合事務組合消防本部から約300人が参加してことし1年の無災害を祈った。

毎年、燕市文化会館で行っているが、ことしは文化会館大ホールが改修工事中で使えないため、初めて吉田産業会館に会場を移して行った。

団旗を登壇し、鈴木力市長が式辞。鈴木市長は昨年、燕市で31件の火災が発生して不審火の発生が多く、救急出動は3412件、ドクターヘリの出動要請は37件で、なかでも高齢者の搬送が増加しているとし、昨年の消防体制の整備、消防団の活動について話し、「今後ともこうした日ごろの取り組みの成果を生かし、市民の生命、財産を守るため、なおいっそうのご尽力をたまわるよう重ねてお願い申し上げる」と求めた。

桑原文威消防団長は、昨年は新潟地震から50年、中越地震から10年の節目の年で、消防団を中核とした地域防災力の充実、強化に関する法律が成訓示で立した直後の年だったことにふれ、ことしは「多くの課題があるが、県や市はもちろん、関係各位と前進する年にしたい」。また、ことしは新潟県消防大会小型ポンプ操法の部に県央地区支会の代表として分水地区の第三方面隊から出場することになっており、県チャピオンを目指して活躍に期待した。

消防団員に対する各種表彰、団長表彰の授与、来賓祝辞、万歳三唱を行って閉式。駐車場へ出て放水披露を行い、小雪が舞うなか、ラッパ隊の演奏を合図に消防団の積載車で6本の水柱を上げた。

出初め式が行われている一方で、さなかに燕市内で火事があった。燕市長所で住宅1棟が部分焼したもの。燕市が合併して以来、出初め式のさなかに火事があったのは初めて。出初め式の間は火災に気づいた人はほとんどなかったが、結果的に一段と気が引き締まる出初め式ともなった。被表彰者は次の通り。敬称略。