燕商工会議所は国内最大手のカレー専門チェーン店「カレーハウスCoCo壱番屋」を運営する株式会社壱番屋=愛知県一宮市=の依頼を受け、燕の技術を集めた「Made in TSUBAME(メイド・イン・ツバメ)」と同店がコラボレーションしたステンレス製のオリジナルカレースプーンを開発。17日から同店約1,200店舗で始まる「グランド・マザー・カレー」のキャンペーンで合計18万人にプレゼントされる。
「メイド・イン・ツバメ」は、燕商工会議所が認証する高品質な地域ブランド。同社からの製作依頼を受けた燕商工会議所が、洋食器を製造する会員事業所に受注を公募。7社の提案から、業務用カトラリーメーカーの株式会社トーダイ=燕市物流センター1=が採用され、製造を担当した。
オリジナルカレースプーンの特徴は、「ツボ」と呼ばれるスプーンの先端の皿とハンドルが大きめで、ライスと具材とカレーソースをすくいやすい形状になっていること。研磨は高級感のあるマット仕上げ。ハンドルの表には、レーザーマーキングで同店のロゴを精密に再現。裏は「CoCo壱番屋」と「Made in TSUBAME」を刻印した。
同会議所によると、一般的にカレーを食べるにはデザートスプーンやテーブルスプーンが使われることが多く、カレー用に機能をデザインしたスプーンは珍しい。今回のコラボレーションによってカレーにこだわった本当の「カレースプーン」が完成したと胸を張る。
また、このキャンペーンは「職人たちの技が結集し、カレーを愛する人のために創りあげた特別なカレースプーンです」と紹介。店内用メニューや同社のホームページ特設サイトでも「メイド・イン・ツバメ」にフォーカスし、カレースプーンができるまでの工程や燕の職人の思いも掲載している。
キャンペーンは2005年に発売した「グランド・マザー・カレー」を毎年、期間限定で販売するのに伴って実施しており、デザイナーとのコラボやキャラクターものなどさまざまな企画のスプーンが登場している。これまで「YAMACO」や「LUCKYWOOD」など燕市の企業の高級ブランドも採用された。
今回の経緯について同社担当者は、10周年ということもあり、よりいいものをと考えていたなかで燕商工会議所に依頼。「メイド・イン・ツバメ」とのコラボレーションは、「日本の技術でもあり、私どももその発信を担っていければ」と話していた。
キャンペーンは17日から2月28日まで、カレーハウスCoCo壱番屋でグランド・マザー・カレーを注文するともらえるスピードくじで、オリジナルカレースプーンや食事券がその場で当たる。さらにチャレンジ券5枚で応募できる抽選では、24金メッキ仕上げの「ゴールドカレースプーン」が1,000人に当たる。