燕市粟生津地区のコミュニティー組織「親栄会」(荒木正美会長)は、11日午前11時半から粟生津保育園西側で小正月行事の塞の神(さいのかみ)を行い、地元の家族連れなど数百人が参加して燃え盛る火に無病息災や五穀豊穣を願った。
かつて地域で行われたていた塞の神を1995年ころから親栄会が引き継いで行っている。タケで組んだ塞の神は、住宅が近いこともあり、火が大きくならないように高さは約6メートルと小さめに作った。
豚汁やあげぱん、鶏肉のレモン和えを販売するテントも並んだ。地元のよさこいソーランチーム「風雅」の小学生がダンスや歌を披露したあと、みんなにふるまうもちを木のうすときねでついてから塞の神に点火した。
小雪が舞うなか、10人ほどが先端に火を着けたタケの棒で塞の神に点火。書き損じた書き初めや正月飾りを入れた塞の神はあっと言う間に火に包まれた。火勢が衰えるとタケの棒の先につるしたスルメを塞の神の火であぶって焼き、顔を赤くして暖まりながら小正月の風物詩を味わった。