12日、燕市国上、道の駅国上のふれあいパーク久賀美(くがみ)で行われた久賀美塞の神(さいのかみ)の写真を撮っていると、知り合いから「あれは顔?」と声をかけられた。
タケの棒の先にスルメをつるして焼いていても、火の熱で顔を向けていられないほど燃え盛る塞の神。そのなかに顔とは尋常ではない。
知り合いが指さす塞の神の上の方に目を凝らした。すすで真っ黒になっているのでわかりにくいが、確かに顔が。見つけた人は「なにあれ」、「薄気味悪い〜」と驚いたり怖がったり。
もちろん生身の人間であるはずはない。面か像の頭部だろう。良く見ると笑っているような表情をしているし、髪がない。土地柄、国上は越後の禅僧、良寛が晩年を暮らした五合庵があることから、良寛のようにも見える。
推測通り良寛で、処分しなければならなくなったとすると、ごみに出すには抵抗があるだろう。塞の神の火にくべたというのも理解できる。ただ、よく見える所じゃなくて、塞の神の中心に入れておいた方が良かったかも。