佐藤邦義田上町長と小池清彦加茂市長は14日、加茂病院が平成29年度末の開院を目指して改築されるあわせて、病児・病後児保育施設を併設してほしいと「新潟県立加茂病院建設に伴う病児・病後児保育施設設置の要望書」を連名で泉田裕彦知事あてに提出した。
午後1時半から田上町役場で、佐藤町長と小池市長の2人が記者会見を行い、この日の午前に2人で県庁に出向き、池田副知事に泉田知事あての要望書を手渡したことや経緯などを話した。
経緯について佐藤町長は、田上町が昨年、少子化対策推進室を設置したなかで、アンケート調査を行ったところ、町内には幼児園が1つあり専任の看護師がいるが、一度に急病がでた場合選任の看護師だけでは対応ができないのではと心配の声があったことを話した。幼児園からも今の勤務状況では対応は難しいとされ、検討した結果、せっかく加茂病院が建設されるのだから、この機会に加茂病院に設置してもらえないかと考え、11月に小池市長にお願いしたと話した。
佐藤町長から、その話を受けた小池市長は、素晴らしい考えと話した。加茂市も今は共稼ぎの時代で、子育てをする親は困っている。また、以前に保育園側からも同施設の設置要望を受けていたが、医師の手配ができなかったことから、加茂市が医療機関と連携する施設を設置するのは不可能としていたと話し、加茂病院の改築にあわせて、ともに要望していくこととした。
要望書では、A4用紙2枚に同施設の必要性や加茂市と田上町の現状をしるし、「新潟県立加茂病院の建設に併せて、地域と連携する病児・病後児保育施設の設置を強くお願いするものであります」と求めた。さらに、加茂病院と同規模(179床)の福井県鯖江市の公立丹南病院は平成24年の建替えで同施設が設置され、鯖江市から委託を受けている。また、他市町村の乳幼児が利用した場合は、鯖江市が費用を立て替えていることなど鯖江市の病院の概要などを紹介した。
「加茂病院の一日も早い完成を願いながら、特段の御高配を」と締めくくっている。