三条商工会議所(斉藤弘文会頭・会員2255人)は15日午後6時から三条市のジオ・ワールドビップで平成27年三条商工会議所「会員新春の集い」を開き、三条の経済人ら503人が出席して新しい年をスタートした。
4年連続でことしも500人を超える出席者となり、会場の45の円卓は人で埋まった。三条の経済人の熱気があふれるなか、斉藤会は年頭のあいさつで「ことしは挑戦の年」と始めた。
国内経済は明るい見通しが聞かれるが、いつの時にも課題は生まれてくるものとして、「今までの経営の延長線上に答えはないんだと自覚をもって、新たなことに、果敢に勇気を持って挑戦していただくくこと」と、さらなる飛躍を願った。
斉藤会頭は、昨年の日本の経済については、アベノミクスの恩恵は中小企業や地方には波及していない、厳しい一年だったと多くの人が言うが、「私は日本、新潟、足元三条地域の経済が、みなさんが言うほど悪いとは思っておりません」との見方を示した。「昨年はこの三条市の地域の素晴らしさを全国に発信して大変輝いた年になりました」と振り返り、紹介した。
最初に「株式上場の快挙」を成し遂げた株式会社スノーピークを紹介。会社の理念、経営者である山井社長の経営理念が高く評価され、テレビ東京の番組『カンブリア宮殿』に取り上げられたと話し、「そして山井社長の口から、『今こうしてあるのは三条地域の素晴らしい企業の協力のおかげだ』と、力強いメッセージを全国に発信された」。
2つ目は、「燕三条 工場の祭典」の評価。産業観光の立場から高い評価を受け、「産業観光まちづくり大賞」で経済産業大臣賞の受賞を紹介。3つ目は、NHKの朝の人気番組で三条市の車麩が取り上げられたことをあげ、「三条の産業の幅の広さと奥行きの深さを全国に届けた」。
4つ目は、ダイハツ『コペン』の三条市との提携。この事業では、三条工業会が中心となって取り組み、ダイハツの担当者から三条の技術は期待以上と礼を言われたと紹介。「自動車業界に地方、行政、商工会議所と連携したのは画期的なこと」と注目を浴び、「この地域に大きな希望があると確信をした」。「昨年、この壇上でことしは自信をもってものにあたる年だと申し上げました。自分の会社に、社員に、この地域に自信と誇りをもってとお願いをしました。まさにダイハツ工業との連携は、その自信を実感できた」。
さらに、「総じてことしの日本の経済はかなり明るい」と日本商工会議所会頭や関係官庁、知事などから聞いたと話したが、「必ずいつの時でも課題は生まれてくる」と引き締めた。「解決の答えは、今までの線上では決して答えはない。このことをしっかりと自覚して、今自分は何をなすべきか考えてほしい」。
会議所もそのために縁の下の力持ちとなっていく挑戦していくと決意を示し、「まさにことしは挑戦の年だと思っている。リスクを恐れず自ら目標を立て、果敢に挑戦していく。これしかいろんな課題を解決していく道はない」と述べた。
最後に、「今夜はせっかくの機会です。ぜひ、新しい友だちを、新しい仲間を見つけてください。これも挑戦のひとつです」と話し、「本寺小路行きましょう」、「今までなじみの客は非常に居心地いいかもしれませんが、今夜はぜひ、新しい店を挑戦してください。新しい方向性が見つかると思います」と和ませて締めくくった。
続いて、来賓の新潟県知事代理の池田千絵子副知事、金子恵美衆議院議員、国定勇人三条市長が祝辞を述べた。アトラクションで、三条市出身のマリンバ奏者本間美恵子さんとピアノ奏者品田正彦さんによるアンサンブル演奏を聴き、森山昭市議会議長の発声による乾杯で交流懇親会に移った。