18日に燕市児童研修館「こどもの森」で行われる絵本やイラストで大人気の「tupera tupera(ツペラ・ツペラ)」の亀山達也さんにワークショップに抽選ではずれた人のために前日17日、同館で亀山さんによる絵本の読み聞かせが行われた。
ワークショップは、燕市のグループ「みんなともだち」(関崎智弥会長)が主催。定員50人で参加者を募り、抽選で当選者を決めたが、定員を大きく上回る応募があった。せっかく応募してくれた人に申し訳ないと、亀山さんからの申し出で、はずれた人を対象に読み聞かせを行ったもの。
幼児とそのお母さんを中心に約百人が参加。亀山さんは「tupera tupera」作の絵本30冊近くを並べ、その中から絵本を選んで読み聞かせた。
「tupera tupera」は亀山さんと中川敦子さんの夫婦ユニット。2002年に活動を開始し、絵本やイラストレーションをはじめ工作、ワークショップ、舞台装置、アニメーション、雑貨などさまざまな分野で幅広く活動する。近年、絵本のコンテストで次々と賞を射止めている。NHK Eテレの工作番組「ノージーのひらめき工房」のアートディレクションも担当する。
亀山さんの読み聞かせは自然体。自身の子どもを相手にしているかのようにリラックスして子どもたちの反応を確認し、コミュニケーションをとりながら『パンダ銭湯』をはじめ、『しろくまのパンツ』、『うんこしりとり』など人気作品を次々と読んだ。
『うんこしりとり』では「○○うんこ」の“うんこ”の部分を子どもたちに声を合わせてもらって読んでもらったり、子どもたちと一緒に歌ったりし、子どもたちは絵本の世界に夢中だった。
亀山さんは『パンダ銭湯』は最初に「パンダ温泉」を考え「パンダが渡哲也に見えてきた」ことを発想のヒントにしたことや『うんこしりとり』のアイデアは中学生のときにひらいめたが、「まさか子どものために読むことになるとは思わなかった」と創作の経緯なども読み聞かせの合間に話し、お母さんも興味津々で笑ったり関心したりして聞き入った。
最後に亀山さんは、切り絵と粉にした鉛筆の芯をつかった“うんこ”の作り方を実演。作ったうんこを誰もがもらうか決めるじゃんけん大会も大いに盛り上がった。