三条市内の3軒の農家によるコメの試食販売会「OKOME-NIGHT お米ナイト」が25日午後4時から7時まで三条市本町2、キネマ・カンテツ座で開かれる。消費者から直接、コメの味を確かめてもらい、購入にもつながればと初めて開く、いわば農家による営業だ。
参加するのは亜倶璃さんじょう(林町2)、飯塚農園(枝郷)、内山農園(岩淵)の3軒。それぞれが生産するコメの炊きたてを用意し、子ども茶わんの半分くらいのご飯をそのお供となる漬け物などちょっとしたおかずと一緒に百円で試食できる。気に入ればその場で各農家が生産した精米したコシヒカリを購入でき、いずれも税込み1キロ400円で販売する。
発案したのは、燕三条イタリア野菜研究会会長でもある内山農園の内山徳寿さん(37)。「地元の消費者がスーパーでコメを買い物袋に突っ込んでいるのを見るのが悲しい。地元で生産している農家にとってはもったいない思い」と言う。
地元の生産者が認知されていない。それならコメの注文の声がかかるのを待っているのでなく、自らPR、営業に打って出ようと試食販売会を企画した。1回限りのイベントではなく、「これからも参加農家を変えながら2カ月に1度くらいのペースで開いていきたい」と内山さん。すでに2回目は3月7日に燕三条トライクと決まっており、気軽な来場を呼びかけている。