「節分」の2月3日、三条市・法華宗総本山本成寺で開かれる節分大祈願会で鬼踊りを演じる本成寺鬼踊り奉賛会(石丸幸広会長)は、本番に向けて、本堂での練習を重ねている。
小正月明けの16日からほぼ毎晩、同寺の本堂で午後8時から1時間余りの練習を行っており、静まった夜の境内に響くドラと太鼓の音、「ウオー」という鬼たちのうなり声は、物語の中に引きこまれたような迫力だ。
奉賛会員は、32歳と42歳の新人2人が加わり、24歳から66歳までの男性26人。旧本成寺村、今の三条市西本成寺、直江町、桜木町、条南町など本成寺周辺に住む檀信徒が中心で、60余年の歴史のなかで受け継いでいる。
22日夜の練習では、十数人の会員が縦一列になってのウオーミングアップから始まった。ドラと太鼓のリズムにあわせて大きく腕を振り、ひざが胸のあたりまでくるほどに高く足をあげて踏み出して歩き、それぞれが「うおー」と大きな声を出して進み、しだいに鬼へと変身していくかのよう。続いて、赤鬼や黄鬼など本番と同じ面をつけ、のこぎりや金棒などの道具を持って通し稽古を重ねた。
午後8時の気温は2.9度。例年だと0度前後の気温もめずらしくないことから「ことしは暖かい」の声もあった。それでも火の気のない本堂の寒さに変わりはなく、うなり声をあげる会員の息が白くなる寒さだが、ハードなウオーミングアップや通し稽古では、10分もしないうちに首筋に汗が光った。
通し稽古を動画で撮影したり、先輩からの指導を受けたりし、本番では見物客の前で踊るのに恥ずかしくない完成度をと練習を繰り返していた。本番2月3日の鬼踊りは午後1時からと3時からの2回。本番前の出張公演の予定は次の通り。
■ 1日25日(日)
■ 2月1日(日)
■ 2月2日(月)