学問の神さま、菅原道真の命日の2月25日に学業成就などを願う行事が行われる天神講。燕市内の菓子店では、全国的にも珍しく道真や縁起物をかたどった天神講に供える和菓子を作っており、その菓子作りが本格化するのを前に27日、燕市・戸隠神社(星野和彦宮司)で初めて天神講祈願祭が行われた。
戸隠神社の星野宮司が代表を務める燕市内の菓子店有志などでつくる「越後燕の伝統を守り伝える会」が主催。明治ころの創建と思われる境内の天満宮前で行った。天満宮は道真を祭神とする。
市内の燕、吉田、分水の3地区すべてから、天神講の菓子を作る店舗の8人が参列。それぞれ道真や縁起物をかどった菓子の木型を持参して神前に供えて神事を行った。
星野宮司は「行政でも燕PR大使などさまざまな部門で越後燕を世間にうっている。皆さもからも天神菓子を通して燕を発信していただきたい」と願い、各店の商売の充実、発展を祈念した。
伝統的な風習を地域の活性化につなげようと初めて天神講祈願祭を行った。鈴木力燕市長は、2010年に市長に就任して以来、天神子の菓子のPRに務めてきた。道真が描かれた軸を下げ、菓子を供えて学業成就などを願う天神講の風習が年々、廃れていることから、あらためて市民に天神講を周知するとともに、市内に点在する天神講の菓子を作る店を束ねるところから始めた。
担当課でも早いころから祈願祭のイメージがあり、その実現は大きな節目の到達でもある。戸隠神社に近い飴屋本舗の店主、遠藤重治さん(58)は「おかげさまで行政が天神講の菓子の販路を広げてくれてる。天神様も燕をPRしてくれ、祈願祭もことしだけでは終われない」と話していた。
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