「節分」の3日、燕市宮町、戸隠神社(星野和彦宮司)は恒例の節分祭「節分福々まつり」を行った。ことしは新潟生まれのキャラクター「もち-うさぎ」も参拝し、その愛らしい姿に和やかな祭りとなった。
午後2時からの神事は、晴れたり曇ったりの穏やかな陽気に恵まれた。近くのグループホーム仲町からもお年寄り10人ほどが訪れ、拝殿は約70人でいっぱいになった。星野宮司は、うさぎ年生まれのこともあり、以前に仕立てウサギをデザインしたピンク色の狩衣(かりぎぬ)をまとった。
星野宮司はまず節分や鬼の意味について話した。鬼の色は方角に中国の四神の色に由来していることや、鬼瓦が家を守ってくれているように「鬼も神さまというのが戸隠神社の考え方」としていること、豆まきは“魔を滅する”という意味と同時に春になって農作業が始まるときに豆をまくという意味があることなどを話した。
そして節分は、心にある鬼、ねたんだり、うらんだりする心の鬼を退治して厄払いをする日であり、鬼は神様さま、福の神とし、そんなことを聞きつけて、もち-うさぎが来てくれたと、もち-うさぎを紹介した。
参拝者は年配の人が多く、もち-うさぎを見るのは初めて。姿をあらわしたもち-うさぎは予想よりはるかに大きく、思わず歓声と拍手でわいた。さっそく節分祭の神事を行い、もち-うさぎは星野宮司の隣に並んで参拝した。
あわせて大黒様や獅子舞も登場して一緒になって厄を払い、参拝者に福豆などを配った。参拝者はもち-うさぎのふわふわした体にさわり、その愛くるしい姿に目を細めっぱなしだった。
もち-うさぎは2000年3月3日生まれのキャラクターで、元は桜もち。ゆるキャラ界では全国的に知られ、「うまさぎっしり新潟」コンシェルジュにもなっている。今回は、戸隠神社のゆるキャラを検討するなかで、もち-うさぎからアドバイスを受けようとつながったのが縁で初めて戸隠神社に出向いた。今後も依頼があればいつでも戸隠神社の行事に参加する予定だ。