県内市町村の広報活動を競う平成26年度新潟県広報コンクールの審査結果が4日発表され、燕市は「一枚写真の部」で2年連続、「広報映像の部」で初めてのそれぞれ新潟県知事賞に輝いた。
「一枚写真の部」で受賞したのは昨年8月1日号の広報紙の表紙を飾った写真。昨年7月8日、吉田小学校1年生のプール授業で撮影した。
撮影者は地域振興課広報広聴係主事の荒木巧さん(33)。趣味のサーフィンで使っている防水仕様のアクションカメラ「GoPro」で撮影した。ファインダーなどで画面を確認せず、一定の間隔でどんどんシャッターが切れる。
表紙に使ったのは撮影した約500枚のうちの1枚。荒木さんは水中に潜りながら1年生がプールの底に沈めたものをもぐって拾うようすをとらえた。水中カメラでの撮影が珍しく、1年生が水中で見せた真剣な表情をとらえることができた。
「広報映像の部」は「もっと!ギュッと!つばめっ子ニュース」のメイキング映像で受賞した。燕市が「広報映像の部」に応募したのは初めて。昨年、燕市が行った広報つばめ子ども版を制作する事業のようすを収録したドキュメント動画のDVD。市内小学校5、6年生23人を子ども記者に任命し、昨年7月から12月まで12日間に及ぶ活動のようすをビデオ撮影し、28分の動画に編集した。
加えてDVDのジャケットも臨時職員による手描きのイラストやロゴを生かし、自前でデザイン。玄人はだしの完成度の高いDVDが完成した。
県と県内30市町村で構成する新潟県広報協議会は、市町村の広報技術の向上を目指して毎年、新潟県広報コンクールを行っている。4部門あり、燕市が県知事賞を受けた一枚写真は21点、広報映像は6点の応募があった。
広報広聴係主任の松本和幸さん(35)は、広報つばめ子ども版の動画を制作したことについて「紙面しか成果物がなく、もっと外に情報を発信したいと考えた子どもたちの頑張りの手伝いができたのかなと思う」と、子どもたちに感謝。荒木さんは広報紙について「部屋のインテリアになるということも意識して紙面づくりをしていきたい」と話している。