平成26年度・第34回伝統文化ポーラ賞の地域賞を受賞した越後三条鍛冶集団(小林由夫会長)は5日、国定勇人市長を表敬訪問し、受賞の栄誉を報告した。
午前11時半に小林会長と今井忠太郎さん、飯塚解房さん、細川敬さんの副会長3人、三条鍛冶道場の長谷川晴生館長の5人が、ポーラ賞の賞状と副賞の古代鏡を手に市役所を訪れ、市長に報告。さらに、これとは別に小林会長が経済産業省関東経済産業局の平成26年度伝統的工芸品産業功労者等関東経済産業局長表彰を受賞したこともあわせて報告した。
小林会長は受賞について、「地道な鍛冶仕事をしている製品の中身が認められた」、「知れ渡るということで自然と三条が認められるとありがたい。われわれものんきに構えていられない」とさらに緊張感をもち、後継者にいい影響がでればと期待した。
ポーラ賞は、国の貴重な伝統文化に貢献し、今後も活躍が期待できる個人、団体のさらなる活躍と業績の向上を奨励するのが目的の表彰制度。伝統工芸技術や伝統芸能、民俗芸能、行事など無形の伝統文化の保存、伝承に欠かせない基礎的な仕事や技、芸、行事などの保存、伝承などを対象に大賞、優秀賞、奨励賞、地域賞を表彰している。
鍛冶集団が受賞した地域賞は、「地域において長年、地道に努力され、優れた業績を残して今後も一艘業績が期待でき、後進の指導・育成にも努めている個人または団体を顕彰」。全国を6ブロックに分けて選考している。
県央地域では、燕市の人間国宝の玉川宣夫さんが第25回伝統工芸ポーラ賞優秀賞を受賞している。ジャンル別では、「鍛冶」は同会が初めて。
ポーラ賞の表彰式は、昨年10月23日に東京都港区のANAインターコンチネンタルホテル東京で行われ、小林会長と長谷川館長が出席して、公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団の小西尚子理事長より小林会長が賞状を受けた。