26日まで三条市・東映ムービルで公演している大衆演劇「劇団源之丞」(澤村龍司座長)は、宣伝を兼ねて世話になっている三条を盛り上げる一助になればと舞台衣装の着物姿で本寺小路や三条マルシェを練り歩く。
劇団源之丞は、座長の澤村龍司さん(38)の出身地の大阪を本拠地とし、家族を中心に8人で構成。人情劇を中心に芝居と舞踊ショーなどたくさんのレパートリーをもち、全国各地で公演している。今回の三条市は1月1日から2月26日までの公演。
澤村さんが三条市を訪れるのは、劇団員時代から数えて7度目。ほかの公演先より多く訪れており、次男は三条小学校で入学式を迎えた。
1月30日に劇団員3人が舞台衣装で本寺小路を練り歩き、店内や町を歩く人から声をかけられたり、写真撮影に応じたりした。三条でもっと大衆演劇を知って劇場に足を運んでもらい、ちらしだけでは伝えられないものを伝えたい、さらに地元の人と交流するなかで劇場周辺の繁華街「本寺小路」を盛り上げる一助になればと行った。
一座は、舞台以外でも積極的に地域の人とふれあっている。本寺小路のほかにも、二七の定期市に訪れて買物をし、施設へ慰問も行う。それもこれも「新潟が好きだから」で、「地方を盛り上げたい」と澤村さんは言う。
また、大衆演劇の魅力を「間近な距離感」と言い、「お客さまとのコミュニケーションがとれる、この仕事が大好き」。2月7日の午前、燕三条エフエム放送の番組へのゲスト出演を前に衣装をつけて定期市に出掛けた。本寺小路を練り歩くきっかけをつくってくれた「キネマ カンテツ座」の出店に立ち寄ったり、野菜を買ったりした。
年配の出店者から「頑張ってね!」と声をかけられ、握手を求められることも。定期市は会話しながら買物ができるのも魅力と言い、その距離感が大衆演劇と共通すると話していた。
劇団源之丞の東映ムービルでの公演は、昼の部は午後1時から、夜の部は火、水、木、土の週4回で午後7時から。観劇料金は大人1,700円前売り1,400円。問い合わせは、東映ムービル(電話:0256-32-0626)へ。また、12日夜に本寺小路、22日の三条マルシェにも繰り出す予定だ。