三条市は9日、三条市立飯田小学校でエコクラス認定証交付式を行い、環境にやさしい活動を続ける「エコクラス」認定制度に取りくんだ4年生(25人)をエコクラスに認定した。
午後2時過ぎに大平勲市民部長が同校を訪れ、「五十嵐川を守るためにできることは」としてエコ活動に取り組んだ4年生児童の発表を聞き、引き続き五十嵐川の環境を守るということでいろいろな活動に取り組んでほしいと求めた。
さらに、「これからも小さいことでいいので、とにかくチャレンジしてください。いろんなことを学ぶことができ、その結果が自信になる」と話し、この取り組みを次の学年に伝えていってほしいと願った。
大平部長はあいさつとともに、代表の児童に認定証と記念品の廃油から作ったという石けん、間伐材を使用したノートを贈った。
エコクラス認定制度は平成15年度に旧三条市が創設し、合併後も継続している。小中学校のクラス単位で節電や節水、給食を残さない、花を植えるなど地球に優しい生活を考えた目標と実践項目に継続して取り組み、その結果を三条市に報告。市は環境に優しい学校生活が送られていると認めると、エコクラス認定証を交付する制度。
今年度は、飯田小学校のほか、笹岡小学校と保内小学校、栄北小学校の各4年生と、森町小学校の6年生が取り組んでいる。
飯田小学校4年生は、総合学習の時間に五十嵐川について勉強したことをきっかけに、五十嵐川をもっときれいにしたい、守りたいという思いになり、「五十嵐川を守るためにできることは?」と考えた。ごみ拾いやアユの稚魚の放流、水質調査、水生生物調査どを実施して、エコ活動にチャレンジ。
児童たちは「ごみの減量班」と「節水班」の2班に分かれて活動し、廃油キャンドルづくり、エコ工作、給食を残さない、うがいをコップ1杯ですることなどに取り組んだ。さらに、全校で取り組めばもっと成果が出るだろうと1月末からは全校にエコ活動の実施を呼びかけている。
また、児童たちは、今回の取り組みを「かるた」を使って多くの人に伝えようとアイデアを考えて、節水など取り組みの内容で「総合かるた」を制作、大平部長に手渡した。