築81年になる三条市の歴史的建造物の町家をリノベーションしてアトリエ付き滞在施設に再活用 (2015.2.11)

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特色あるまちなみを活用、保全しながらにぎわい創出と若者の移住促進を図ろうと、三条市は町家を活用したアトリエ付き滞在施設「Craftsmen's Inn KAJI」が3月1日オープンする。

アトリエ付き滞在施設「Craftsmen's Inn KAJI」として再活用される三条市の町家
アトリエ付き滞在施設「Craftsmen's Inn KAJI」として再活用される三条市の町家

三条市元町にある文房具店だった旧外山林作商店をリノベーションし、生活空間とアトリエや交流の空間を設け、クリエイターなどが滞在できる施設にする。中央公民館から三条小学校グラウンドへ向かう道の途中にあり、原勇米店の隣り。築81年の歴史的建造物で、土間がある典型的な町屋づくりが特徴だ。

いちばん正面に近い部屋の天井は吹き抜け。奥にも吹き抜けの中2階のようになった物置に使われていたスペースがあり、奥へ延びる土間の上には渡り廊下のように部屋と部屋をつなぐ廊下が渡してあり、わくわくするような複雑な構造をしている。

正面の土間から奥を見る
正面の土間から奥を見る

一部二階建ての木造で延べ床面積146平方メートル。三条市が家主から建物を借り、昨年秋に三条神明町、シェアスペース&ライブラリー「燕三条トライク」を開設した合同会社燕三条スタイル(小山雅由代表社員)に運営を任せる。

1階を生活空間やアトリエとし、2階は宿泊スペース。アトリエでは市内で製造された鍛冶製品も備え、手にとって利用体験できるスペースにする、利用料は7人が1週間、宿泊してひとり1万円ていどとし、詳しい料金体系はこれから詰める。

 思いのほか複雑な構造をしている
思いのほか複雑な構造をしている

三条市内の歴史的建造物の空き家の活用では、「かじまちの家」や「みんくる」がある。国定勇人市長は10日行った記者会見で「パブリックで使えるものについては順次、まちなかや下田を中心に展開していきたい」、「人が居住するというところは来年度予算のなかで何か講じることができないか考えたい」と話した。

奥へ伸びる土間の上の廊下から下の土間がのぞける
奥へ伸びる土間の上の廊下から下の土間がのぞける

オープンの3月1日は午前10時から同所でオープニングセレモニー、午後4時から都市再生プロデューサー清水義次さんを講師にオープン記念講演会「リノベーションまちづくり」を開く。それに先だって2月22日はプレオープニングイベント「DIYワークショップ」を行い、壁の漆喰(しっくい)塗りなどをワークショップなどを行う。記念講演会の参加は26日までに市経済部地域経営課(電話:0256-34-5511・内線336)へ申し込む。


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