三条市・下田地区の秘湯、越後長野温泉「嵐渓荘」(大竹啓五社長・三条市長野)は、ことしも2月を「かまくら月間」として前庭にかまくらを作り、夜は雪あんどんの明かりともし、土、日曜は甘酒などのかまくらメニューを提供。さらにこの冬は「スノーシューツアー」も初登場させ、新潟の冬を楽しんでもらっている
「かまくら月間」は、雪国ならではの冬を積極的に楽しんでもらおうと一昨年から行っている。同じ三条市でも市街地は少雪だが、同旅館の周りはすっぽりと雪で覆われている。ことしのかまくらは、おとなが8人余りで入っても十分な大きさで、2月3、4の2日間をかけて1基を製作した。
土、日曜限定で提供する「かまくらメニュー」は、嵐渓荘の女将特製甘酒(300円)、あんこかのりで食べるもち(500円)、日本酒(400円より)。かまくらの中と館内のどちらでも味わえる。
雪あんどんは数十個作り、毎晩午後7時半ころから9時半ころまで点灯。かまくらと同様に手作りで、雪の壁を高さ30センチくらいまでくり抜き、その中でろうそくをともす。国登録有形文化財の風情ある嵐渓荘の建物と雪景色を温かな光が包み込む。
3年目となったことしは「昨年、見ることができなかったから楽しみにしてきました」とこの景色を目当てにくる人や、思いがけない雪国のおもてなしを喜んでいく人もいる。
雪あんどんは、吹雪など天候によってともさない日もあるが、宿泊者に限らず日中の日帰り入浴や食事で訪れる人、見学のみでも楽しんでもらえたらという。日帰り入浴は、午前11時から午後3時半まで、おとな1,000円、子ども700円。
新しい冬のイベントの「スノーシューツアー」は、今後は3月10、15、16日のいずれも午前10時半から午後1時ころまで行う。同旅館周辺の里山を現代版のかんじきとも言える雪上歩行具のスノーシューで歩く1時間半から2時間のコース。NPO法人日本トレッキング協会所属のガイドでめぐるツアーだ。
参加費はおにぎりセットと入浴料を含み2,000円。スノーシューのレンタルは先着3人まで無料だが、そのほかは1,000円。問い合わせや申し込みは、嵐渓荘・大竹社長(11時から20時、電話:0256-47-2211)へ。