4月の県議選で4期目を目指して自民党公認で立候補する現職の桜井甚一氏(62)の後援会「燕桜会」(江村隆平会長)の事務所開きが15日、事務所を構えた燕市杣木の細田健一衆院議員事務所内で行われ、立見も出る会場いっぱいの200人近い支持者が集まって必勝を誓った。
桜井氏は、3期目は選挙前に東日本大震災が発生し、スタート直後に父が亡くなり、母が入院する厳しい状況だったことを振り返った。2期目は3期目にかけてはいろんな仕事を試され、民主党政権だったために素直に折衝に応じてくれず、苦労した。
県央基幹病院は1日も早く開設するには何がベストかと取り組んでおり、「1日も早く皆さんが安心してこの地域で生活を送れるように一生懸命やっている」。
米価が下落しているが、「今までのようにみんな国の施策によってどんな規模の人でもみんな暮らしていける時代ではなくなったことだけは確か」で、このままの推移すると農家はどんどん疲弊してしまう。農業を営むことは地域を営むことで、そのためにはしっかりした担い手を確保すること、条件整備をすること。ただ、食糧、安全保障はしっかり肝にすえてやらなければならない。
「燕の製品がもっとより付加価値をもち、より世界に多くの国々に売れるにはどうあるべきか」を考える必要があり、後継者の育成にも取り組まねばならない。
4期目の約束には、“正しい歴史教育”を入れた。産業の発展のためにも医療機関が必要で、年寄りにはきょうの安心を届ける。「きょう生きることがあすの希望につながり、将来の夢につながるという地域づくり」をしなければならない。
「まだまだ課題は山積しているが、せっかく3期12年、支えてもらい、今一度、わたしの言動が県庁でも認められつつある時期に来ている。この4期目、皆さま方から大きな力で支えていただき、わたしをこの地域の発展のため、新潟県発展のために送り出していただきたい」と支援を求めた。
江村後援会長はあいさつで、安倍内閣を高く評価したうえで、桜井氏は3期目が終わろうとするところで「ようやく一人前になってきた」とし、「自民党のみならず県政のなかで中心となって働いていただくため」に支持者の応援を願った。
先の弥彦の村長選は「まさかの現職落選」で、「これが選挙の恐ろしさ」。桜井氏が挑む燕市西蒲原郡選挙区では、新人の立候補の動きは出ていないが、「選挙もまさかということがある」とし、「一丸となって選挙運動に取り組むので、どうか皆さま方からの大きなご支援をいただいて県政に桜井をもう一回、押し上げていただきたい」と求めた。
来賓の細田衆院議員は、落下傘候補と言われるなかでのこれまでの選挙戦での桜井氏の応援に感謝し、自身の燕事務所を桜井氏の選挙事務所とすることに、「ぜひこの場所を使ってこの場所から燕の自由民主党ここにあり、燕の桜井先生の政治活動ここにありということを発信してほしい」と期待した
燕市には地場産業の振興、活性化、県央基幹病院の建設、116号バイパス整備、ほ場整備、大河津分水の大改修などの問題があり、それらは「すべて桜井先生のお力に必要」で、桜井氏は「自民党県議団の中枢を歩み、これから間違いなく県連の三役に連なり、副議長、議長の道を一歩一歩、着実に歩いている」と述べた。
南波瑞夫副市長は、安心の問題で燕市に大きくのしかかっているのが基幹病院の建設で、県議選後の「6月の県議会前後に何らかのものが示される」と予測し、そのためにも県議選の結果が重要になるとした。
116号バイパスも年内にはもう少しはっきりしたものが見えてくると推測し、これも「桜井先生の力がないと後戻りすることはあっても前には進まない」。桜井氏から続投してもらい、「議長を目指してほしい」とエールを送った。
燕商工会議所の田野隆夫会頭は「王道を歩んできた桜井県議は、正しい県政と選挙区の燕の発展のために今後とも長い間、頑張っていただきたい、ぜひそういう政治家になってほしい」、吉田商工会の美内信孝会長は、桜井氏との付き合いはここ6、7年で同世代であり、「あぶらがのりきったところ」で、「この勢いで圧勝してこれからも県政のため、燕市のために頑張っていただきたい」と述べ、最後に小林由明燕市議の音頭でがんばろーコールを行って気勢を上げた