新潟県立テクノスクールは20日から22日までの3日間、燕三条地場産業振興センターでテクノスクール修了展を開き、同校の工業デザイン科を中心に県内4つのテクノスクールの生徒が学んだ成果を発表している。
2003年に同スクールに県内唯一の工業デザイン科が新設され、その第1期生の修了にあわせて2005年から作品展を毎年、開いている。
今回は三条校の工業デザイン科2年生8人の修了作品と1年生のデザイン実習の成果作品を中心に、メカトロニクス科の作品、新潟、上越、魚沼のテクノスクール生徒の作品もあわせて展示し、県内4つの修了作品展としている。
工業デザイン科では、地域の企業と連携した作品も増えている。1つは2年生の作品で、加茂市の下条製作所への商品提案。板金加工業の同社で生産する商品の提案で、ティッシュボックス5個を縦に収納できるティッシュボックスやスタンド部分がトランペットやギターなどをかたどったカラフルな譜面台、体系にあわせたハンガーなど、すぐに商品化できそうなフレッシュなアイデアが満載だ。
このほか、「産×訓デザインプロジェクト」と題して、産業界と同校(職業訓練校)の連携により誕生した三条鍛冶道場の包装紙やキャラクターをはじめ、燕三条地域の企業への新商品提案なども展示している。
さらに22日午後1時から2時まで、工業デザイン科生徒による公開プレゼンテーション。2時半から第3回三条テクノスクールデザインフォーラム「魅了を生み出す世界観づくり」を開催する。
また、メカトロニクス科が自作した機械で金属プレートに名前を彫るネームストラップを先着100人にプレゼントしている。
同校では、中学生や高校生、企業関係者など大勢の人に見てもらい意見を聞かせてほしいと話している。修了作品展は、午前9時から午後5時までで、最終日22日のみ午後4時まで。入場無料。