三条市環境啓発施設「かんきょう庵」は21日夜、同施設で「かんきょう庵DE四季を感じNIGHT★」の第3弾「いろりを囲む環酒(かんざけ)の陣」を開き、31人が参加して日本酒を味わって冬の夜をにぎやかに過ごした。
季節ごとに酒を使ったイベントで市民から同施設に親しんで環境についても考えてもらおうと昨年は夏、秋と開き、今回は第3弾の冬。冬は燗(かん)をした日本酒で体も温めてもらおうと企画し、環境や人と人の環(わ)、酒の燗などにかけて「環酒の陣」と銘打った。
市内唯一の酒蔵「福顔酒造」の5種類の酒で利き酒し、小松酒店を小松正明さんから日向燗、人肌燗、ぬる燗など温度の違いで6種類の燗があることや、それぞれの燗と相性の良い種類などについて話を聞いたら福顔酒造の日本酒で乾杯し、杯を重ねた。
後半は燕市を中心に活動する津軽三味線の愛好家のグループ「木田英会」の津軽三味線の演奏や唄を聴いた。参加者は新潟市から訪れた人もあり、年配の人が多かった。半数ほどが市役所から出発の無料送迎バスを利用して訪れただけに、飲む気満点。木田英会の演奏が始まるころには、顔真っ赤にしてすっかりできあがっている人もあり、玄人はだしの演奏に驚いて聴き入る人もいた。
かんきょう庵を利用したことのなかった市内から参加した年配の男性は「かんきょう庵に来てみたかったし、酒が好きなので参加した。こんないい場所でこんなにすばらしい演奏を聴けるとは。本当にいい機会になった」と感激していた。