三条市は22日、三条市厚生福祉会館と市役所低層棟下を会場に三条マルシェ「あったまるしぇ」を開き、今の時期としては珍しい好天に恵まれ、2月の三条マルシェでは過去最多の2万4,500人が来場してにぎわった。
62店舗が出店し、うち7店舗が初出店。三条市厚生会館体育館にはずらりとテントが並び、外の駐車場には火を使う飲食関連の店舗やキッチンカー。ステージではヒーローショーやゆるキャラ登場、今年度の三条マルシェで毎回行った「恋するフォーチュンクッキー」の踊りを編集した動画の上映などを次々と繰り広げた。
市役所低層棟下は2月の三条マルシェの目玉の「鍋グランプリ」にエントリーした9店舗がオリジナル鍋を販売し、来場者による人気投票で順位を決めた。山形尾花沢ユキ食品の「山形牛すじ煮」が人気を集めていたが、それをわずかに上回って2年ぶりに元力士の「ちゃんこ佐藤」がつくるちゃんこ鍋がグランプリに輝いた。
この日の三条は、1月26日の10.7度を上回ることし最高の15.9度。4月初旬から中旬並みの陽気で終日、抜けるような青空が広がった。吹雪でも仕方ない時期だが、春本番を思わせるあまりの天気の良さに、遠出して三条マルシェへ足が向かなくなるのではと心配になるほどの奇跡的な好天だった。青空の下、低層棟の外の階段に腰掛けて鍋料理を食べる人も多く、新潟の2月とは信じられないような風景だった。
正午ころをピークにぐんぐん来場者が増え、市役所低層棟下は祭りのようなにぎわいになった。鍋グランプリは先にチケット制にしてチケットを買ってから食べたい鍋を味わってもらったが、1,100枚用意しチケットが早い時間に完売して増刷する人気だった。
ゆるキャラは6団体からの8体が参加。JAにいがた南蒲の「桃子」「飯太郎」「梨之助」の3体のゆるキャラは主催イベント以外には初出演。三条市の板垣金属はレーザーで表面に“合格祈願”や“恋愛成就”といった文字を描いたリンゴやノリを販売し、その場で神官によるお祓いも行った。
明間印刷所は、おみやげグランプリ2015で準グランプリとクールジャパン賞をダブル受賞した「玉響(たまゆら)」シリーズの商品を販売し、大崎中学校は緑のカーテンプロジェクトで収穫したヘチマを販売。三条商業高校の女子生徒3人が職場体験として運営ボランティアを体験するなど、物の売り買いするだけにとどまらない幅広い市民活動などを後押しする場になっていた。