プラスチック原材料卸などを手がける三光総業(株)=畠山芳和社長・三条市福島新田=は20日、三条市のために役立ててほしいと三条市奨学金基金に1,000万円を寄付した。
午後1時半に畠山社長が市役所を訪れ、国定勇人市長に善意を包んだのしぶくろを手渡した。市では、奨学金基金の原資に積み立てることとした。
同社は、これまでも三条市に寄付を行っている。平成3年に市内の当時22小中学校にファクシミリ、15年に固定式の密封型ごみステーションボックス100台、17年に7.13水害で被災した子どもたちのためにと1,000万円、19年に小中学校と幼稚園にカラー液晶テレビ50台、このほかにも全小中学校へマスク、防災用コンテナなど。
畠山社長はこの日の国定市長との懇談で、「ものづくりも大事だが、もっと大事なのは語学」、「いいものを作っても、交渉ができないとだめ」と、単なる英会話ではないビジネス英語のできる人材育成の必要性を述べた。
三条、燕も含めて自動車などの大きいモノ以外は全部作れるところと産地の素晴らしさを話す一方で、それを世界に売る人材が足りないとし、語学に加えて、通関や金融なども学べればと話した。
実学を学べる「ものづくり大学」の構想を練る市長は、「ものづくり大学は英語が必須ですね」と畠山社長の話を聞いていた。