3月1日オープンする町家を活用したアトリエ付き滞在施設「Craftsmen's Inn KAJI」=三条市元町=で2月22日、プレオープンイベントとして同施設の壁の漆喰(しっくい)塗りのワークショップと体験が行われた。
同施設は、文房具店だった旧外山林作商店を借り、生活空間とアトリエや交流の空間を設け、クリエイターなどが滞在できる施設にする。築81年になる歴史的建造物なので傷みが激しいが、業者に発注してリノベーションを行っているが、漆喰塗りは初心者でもできることからワークショップを兼ねて参加者から塗ってもらおうとプレオープンイベントを企画した。
講師は石月左官工業=三条市荒沢=の石月英太郎さん。同施設の壁を使って午前は漆喰塗り準備のための養生などのワークショップに15人、午後からの漆喰塗り体験に17人が参加した。
リノベーションやDIYに興味のある若い人の参加が多いと思われたが、漆喰の腕を身に着けたいとう年配の人の参加の方が多かった。午後からの漆喰塗り体験では、漆喰の材料に水を入れて練り、こて台に載せてこてを使って塗った。
こてを動かすと壁はみるみる白くなっていく。こてのあとを残さずには塗るのは難しいが、塗れば塗るだけ腕が上がっていくのを実感でき、子どものように夢中になっていく。新潟市西区から勤め先の後輩と参加した30歳代後半の女性は、DIYに挑戦してみたかったと言い、「汚いところがきれいになっていくのが、単純におもしろい」と作業に没頭。日ごろのことを忘れ、いろんな思いを込めて壁に塗りたくってます」とにっこりだった。
三条市からの県立県央工業高校建築工学科建築コースの2年生4人も参加。主に現場監督を目指す生徒たちで、引率の同科の中村和史教諭は「漆喰も壁塗りの作業のひとつとして教室でさらっと習うだけだが、こんなに古い建物で実際に漆喰を塗られるのはなかなかできない体験。すごく勉強になる」と喜んでいた。