5月の三条教区宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法要に向けてさらに気運を盛り上げていこうと4月4、5の2日間、そのプレイベントとして三条市本町2、真宗大谷派三条別院(池守章輪番)で子どもたちを対象にした「子ども御遠忌」が開かれる。子どもたちによる本格的な御遠忌法要や遊(あそ)ブース、井上雄彦作屏風「親鸞」展、片平里菜ライブと多彩な内容で三条別院や親鸞にふれてもらう。
三条別院の本堂が主会場。4月4日は午後1時から子ども御遠忌法要のあと遊ブースを行う。子ども御遠忌法要では、真宗大谷は三条教区450カ寺の得度した9歳以上の子どもたちをはじめ一般の子どもたちにも声をかえて本格的な法要を行う。 得度した子どもは黒い僧りょの衣を着て親鸞が書いた「正信偈(しょうしんげ)」を読む。
続く遊ブースでは、ことし放送が始まったばかりの手裏剣戦隊ニンニンジャーショーのショー、マジック、超大型紙芝居をはじめ、バルーンアート、念珠づくり、昔の遊び、未来の自分へ手紙を書くタイムレター、東本成寺キャラクター登場など盛りだくさんだ。
井上雄彦作屏風「親鸞」展は、4月4、5の2日間、旧御堂で開く。「SLAM DUNK」などで知られる漫画家、井上雄彦さんが七百五十回御遠忌法要に向けて2011年に制作したもの。ふだんは公開されておらず、東本願寺で公開されるときは整理券が配布されるほどの人気を集めている。それが初めて三条別院で公開される。
片平里菜ライブは4月5日午後1時半から本堂で開く。片平さんは福島県福島市出身のシンガーソングライターで2013年にメジャーデビュー。マイクも使わない完全なアコースティックライブで、東日本大震災の復興を願う曲も披露するようだ。
また、4月5日は境内から本寺小路、昭栄通りへと延びる三条マルシェも同時開催し、約40店舗が出店。たびたび三条マルシェの会場として三条別院の境内を借りており、今回は三条別院から三条マルシェの開催を打診して実現することに。三条マルシェは毎年度5月から開いているが、今回初めての4月開催となる。
三条別院でこれだけ規模の大きな子ども向けの法要が行われるのは初めて。三条市内に限らず、どこに住んでいる人でも参加できる。三条教務所の五辻広大さんは、「子ども御遠忌法要をきっかけに、子どもたちから別院と親鸞について知ってもらい、おとなになっても寺を訪れるきっかけになればと思う。子どものときの経験は大切で、寺をもっと身近に感じてもらえれば」と、大勢の参加を願っている。