燕市の燕第一地区まちづくり協議会(笹川常夫会長)と福井県坂井市の大関まちづくり協議会(伊藤新一会長)は7日、友好交流覚書に調印した。
正午過ぎに燕市・小池公民館で調印式を行った。燕第一地区まち協10人、大関まち協11人が参加し、両会長が覚書に署名、調印を交わした。覚書の内容は友好交流にとどまらず、災害時に相互に援助することも定めている。
あいさつで大関まち協の伊藤会長は、平成20年に発足したが、それより3年早く発足した燕第一地区まち協にいろんなことを教わったと感謝た。交流を通じながら地域の人たちにも協議会に関心をもち、参加をしてほしいと思ったが思うようにいかなかったと言い、「調印を再出発のきっかけとして互いのまちづくりの礎になればと思う」と願った。
燕第一地区まち協の笹川会長は、初めて大関まち協を迎えたときは「初めてとは思えないほどの親しみを感じた」と振り返り、「これからはこの協定をもとに互いに励まし合い、助け合い、ときには競い合い、互いに頑張って良い地域をつくっていければありがたい」と期待した。
両まち協の地域には、それぞれ大関小学校ある。ただし読み方は燕市は“おおせき”だが、福井県では“おおぜき”と濁る。この同名の小学校が存在する縁で大関まち協から燕第一まち協に交流を提案し、平成22年に大関まち協が燕第一まち協を訪問し、同じ年に燕第一まち協を会場に両大関小と燕市の小池小の3校で学童野球の交歓試合と交流会を開き、翌23年は今度は大関まち協を会場に両大関小の2校で同様に行った。
その後も互いに行き来して交流してきた。交流が満5年になることから、交流の区切りの証とし、さらなる交流に向けて覚書を交わすことにした。まち協同士でこうした覚書をかわすのは珍しい。
今後の交流事業として災害時における支援活動、小学生対象のスポーツ交流、産業や歴史、文化に関する交流、名所や旧跡の観光に関する交流などを計画している。
大関まち協のメンバーは、そろいの青いジャンパーを着ており、背中には「やっぱいいなぁ大関」とある。翌8日は町内で“江掘り”、一般に言うどぶさらいがあることもあり、一行は観光バスで日帰りの強行軍で調印式にのぞんだ。