14日から18日まで宮城県仙台市で開かれている第3回国連防災世界会議にあわせて17日午前10時から行われるパブリックフォーラム「大規模洪水対策シンポジウム〜低平地都市水害への備え〜」で、国定勇人三条市長はで基調講演を行い、パネルディスカッションでパネリストを務める。
世界会議期間中に防災や災害復興に関するシンポジウムや展示会などのパブリックフォーラム(一般公開)が数多く開かれ、そのうちちのひとつで、国土交通省が主催する。定員300人、使用言語は日本語と英語で同時通訳もある。
地球温暖化に伴う気候変動の影響で水害の頻発、激甚化が懸念され、とくに低平地都市では高い水害リスクを抱えている。このシンポジウムでは、諸外国での対策事例や水害を経験して得られた教訓を紹介し、大規模洪水対策への備え方について多様な視点から議論する。
基調講演で国定市長が「三条市の防災対策〜7.13新潟・福島豪雨災害からの10年〜」のテーマで講演するほか、Dr. Jos van Alphenさん(オランダ・社会基盤環境省デルタ計画コミッショナー最高顧問)、Dr. Giovanni Cecconiさん(イタリア・ベネチア事業連合理事局長)の2人も基調講演を行う。
続くパネルディスカッションでは、山田正中央大学教授をコーディネーターに基調講演を行う3人と高井聖さん(江戸川区土木部長)、土屋信行さん(NPO法人市民防災まちづくり塾)の計5人をパネリストに行う。
この世界会議は94年に神奈川県横浜市、05年に兵庫県神戸市で開かれており、今回が3回目。国定市長は10日行った記者会見で「国際的な舞台で三条の取り組みを紹介できる」、「わたし自身も勉強したい」と期待した。