東日本大震災から4年を迎えた11日、避難者交流ルーム「ひばり」では、三条市で避難生活をおくる福島の人と三条市民など50人余りが集まり、地震発生時刻の午後2時46分に黙とうをして犠牲者の冥福を祈った。
三条市総合福祉センター内に設置される避難者交流ルーム「ひばり」には、東北地方の方向となる東側の壁に「東日本大震災追悼 お亡くなりになられた方々に心から哀悼の意を捧げます」と掲げ、その下に献花台を置いた。
福島から三条市に避難している人をはじめボランティアなど三条市民、また、自分たちで育てたコメと歌を避難者に贈るために同所を訪れた三条市立保内小学校の5年生児童24人も参加。
それぞれが白いキクの花を献花台に手向け、午後2時46分に被災地の方を向いて、1分間の黙とうをささげた。
児童たちは、「ぼくたちは4年前に起こった東日本大震災のことを忘れません」と『涙そうそう』の合唱をプレゼントし、避難している人たちの中には涙をぬぐう人もいた。
また、学校田で育てたコメ・コシヒカリ「保内う米(ほないうまい)」を三条市に避難している人たちに食べてもらいたいと、「ひばり」代表の佐竹紀さん(75)に「このおコメを食べて、心の復興にもつながったらいいなと思います」と手渡した。
クラスのみんなで話し合って、避難している人たちに贈ることを決めたとして、「ぼくたちが育てたおコメを食べて福島の方々が元気になってほしい」と須藤正志君(11)と渡辺晴斗君(10)も話していた。
三条市では震災直後のピーク時には611人の避難者を受入れており、今、三条市で避難生活を送っているのは141人。この日、市の施設でも半旗を掲げ、黙とうをささげた。