燕市吉田本町「もとまち春キュウリ」の出荷始まる、薄く柔らかい皮と甘みが身上 (2015.3.12)

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薄く柔らかい皮、口のなかに広がるほんのりした甘みが春を感じさせる「もとまち春キュウリ」の出荷が始まった。燕市吉田本町のビニールハウスで栽培され、食卓に春を届けている。

「もちまち春キュウリ」を収穫する本町蔬菜出荷組合の若手リーダー、池田学哲さん
「もちまち春キュウリ」を収穫する本町蔬菜出荷組合の若手リーダー、池田学哲さん

16軒の農家でつくる本町蔬菜(そさい)出荷組合(加藤達男組合長)のうち、キュウリを栽培するのは9軒。作付面積は合わせて約1万8千平方メートルになり、最盛期には1日2万5千本を出荷し、旧白根市に次ぐ県内2番目のキュウリの産地だ。

春、夏、秋と年3回に分け、味にこだわって種も少ない「モンドール」という品種を栽培する。夏はすぐにキュウリが育つが、日差しが強いと皮がかたくなる。春は日差しが弱いので皮は薄くて柔らかい。反面、温度管理は難しい。ゆっくり育つことで甘みも増すという。6日に出荷が始まり、10日からまとまった量を出荷できるようになった。

 =オシャレな段ボールケースのデザイン、上下のケースのデザインがつながる
オシャレな段ボールケースのデザイン、上下のケースのデザインがつながる

組合が昭和48年にできてから40年余り。40周年を区切りに新潟市のデザイン事務所「ヒッコリースリートラベラーズ」に委託して「もとまち野菜」のロゴマークを作成し、昨年から出荷用の段ボールケースにも印刷。春キュウリはもちろん、もとまち野菜のブランド化も進めている。

若手リーダーの池田学哲さん(38)は、約1,300平方メートルのハウスでキュウリを栽培する。味には自信がある。サラダや浅漬けにして味わう手もあるが、「一本もので春のキュウリをじっくり味わってほしい」と話している。

 収穫したてのもとまち春キュウリ
収穫したてのもとまち春キュウリ

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