12日開かれた弥彦村議会の全員協議会で小林豊彦村長は、弥彦グランドホテル跡地に建設する「おもてなし広場」を5月に仮オープンさせるため、民間の運営会社が設立されたことを話した。
運営会社は「株式会社さやや」。弥彦村合併前の桜井郷村、弥彦村、矢作村の3村の頭文字をとって“さやや”と命名した。授権資本2,000万円、払込資本510万円ですでに登記も終わっている。
跡地は山側3分の1が急傾斜地のため、新年度予算に計上した3,000万円では敷地すべてを整地するには足りず、5月の仮オープンにも間に合わないので物理的に不可能。3分の1を立ち入り禁止にするなど安全を確保し、3分の2を整地して大型テントを活用して5月にひとまず仮オープンし、新米収穫後の9月下旬の本格オープンを目指す。
地元農産物の直売や地元のコシヒカリを使った昼食を提供する考え。ただ、冬や5月は地元の農産物が少ないため、どうやって品ぞろえするかはこれから検討する。
小林村長は「言い出したのはわたしなので、出資も役員にも名を連ねたかったが、村有地をベースにした事業に出資するのは役員は適当でない。アドバイスに徹することにきまった」、「とにかく弥彦へ来た皆さんにお昼ご飯をみんなで食べるような場所をつくりたい」と説明した。同社の代表には小林村長の後援会会長でも武田芳久さんが就いた。