昨年度と今年度の2年間にわたって若者の手で燕市の20年後のビジョンを描く「つばめ若者会議」の今の形では最後の全体会議が10日、市役所で開かれた。解散するわけではなく、来年度からは自主運営となって活動を続ける。
全体会議にはメンバー81人のうち19人が出席。4月1日オープンする若者会議のホームページをデザインしたメンバーでもある新潟市・デザイン事務所「ツムジグラフィカ」の高橋トオルさんがプレゼンテーションを行ったあと、これまでの活動の振り返りを行った。
若者会議は、コミュニティーデザイナー山崎亮さんが代表に就く「studio-L」に事業を委託し、若者参加を募って進めてきた。当初から委託は2年間としており、それ以降は自主運営としていた。
市は来年度予算案で若者会議の予算として約200万円を計上した。ざっくりと100万円はことし秋に開かれる「今宵サミット」に、残り100万円は若者会議の支援などに充てる計画。「今宵サミット」は、studio-Lがかかわった全国の地域との交流会だ。
2年間、若者会議を見てきたstudio-Lの岡崎エミさんは、ホームページが完成することに「今までウェブをこれだけていねいにつくろうという活動や団体はなかった」と評した。一方で「思ったより若者が慎重だった。地域性なのかわからないが、活動しないとわからないことが多い。失敗して学ぶことはたくさんある。自分たちがやっていることがもっと発信されることに期待したい」と話した。
また、「今宵サミットにいろんなことをのっけて、楽しさを味わってもらえればいいし、それを支援していきたい」と話し、事業委託は終わっても、今後もいろいろな場面で若者会議を支え、寄り添っていく。