東京の人気カレー店「スパイスカフェ」オーナーシェフの伊藤一城さんを講師にカレーと健幸(スマートウエルネス)を学ぼうと三条市は19日、三条市体育文化センターでカレー教室を開いた。
「スパイスカフェ」は東京都墨田区で2003年にオープンし、野菜や豆をふんだんに使った本格的なインド式カレーで人気を集める。オーナーシェフの伊藤さんは会社員を辞めたあと、世界中を旅して日本人の口に合ったスパイス料理を広めることを志している。今も毎年、インドへ出向いてカレーを勉強しており、ことしも2月に1カ月間、インド視察に行ってきたばかり。
この日の教室では、スパイスカフェとスパイスの魅力や香りの紹介に始まり、前菜とチキンカレーの調理を実演し、みんなで試食。さらにスライドショーでインドでのようすなどを紹介した。
定員20人で参加者を募ったが、あっと言う間に定員に達したため、30人に枠を拡大。業界では有名な伊藤さんのカレーに学ぼうと3分の1は飲食店関係の人だった。チキンカレーでは、国内では一般的なクミンやマスタードシードを使わないことに驚く人もいた。
新潟市から注目のフードユニット「DAIDOCO(ダイドコ)」のプランナー、山倉あゆみさんも参加。「新潟では受けられない教室。これだけのシェフを呼べるのはすごいと思った。カレーには非常に刺激を受けた」と一流の食に対する考え方に多くを学んでいた。
三条市は来年度、三条学校給食共同調理場跡地に全天候型広場を整備するのに伴い、広場で飲食の提供を考えている。どういったものを提供するか検討するなかのひとつとして「スパイスカフェ」にたどり着いたが、それを市の担当が勉強するだけでなく、せっかくなら市民にも勉強してもらおうと、カレー教室を企画した。
翌20日は午後2時半から三条鍛冶道場で第2部のカレー試食会と講演会を開き、試食は4種類の味を自分の舌で確かめる。参加費1,000円。定員の30人まで残り2人だけ空きがあり、参加したい人は市保健部福祉課スマートウエルネス推進室(電話:0256-34-5511・内線719)へ。