三条町並探検隊は17日から29日まで、三条市立図書館で企画展「旧車と県央-昭和自動車史の交差点-」を開き、県央地域に縁のあった燕市の旧吉田町出身で名誉市民のグラフィックデザイナー亀倉雄策氏、インダストリアルデザイナーの小杉二郎氏、柳宗理氏の3人のデザイナーがかかわった自動車の写真などの資料をはじめ、模型や東京五輪聖火リレーのトーチも展示。22日は自動車2作品の上映会を行う。
三条町並探検隊は、三条地域の近現代史の調査、研究、発表を行い、毎年、テーマを決めてその成果を発表している。
今回は「旧車と県央」と題し、昭和の自動車史がテーマ。三条や燕など県央地域の出身や仕事で関係のあった3人のデザイナーに焦点を当て、3人がかかわった昭和の自動車の資料コーナーをメーンに展示している。
旧吉田町出身の亀倉雄策氏のコーナーでは、亀倉氏がデザインしたエンブレムがついた初代クラウンの写真や亀倉氏の実家にあったとされる木の写真なども展示している。
また、亀倉氏が1964年の東京五輪のポスターをデザインしたことから五輪コーナーも設けた。実際に使われた聖火リレーのトーチ、三条市唯一のメダリストで東京五輪体操女子団体銅メダリスト中村多仁子さんの盾、1960年のローマ五輪に出場した三条高校バスケットボール部OBの金川英生さんの日本代表団のスーツも並ぶ。
ほかにも昭和の時代に活躍した自動車のプラモデルやジオラマ、バス停なども展示。さらに、22日は午後1時半から3時半まで自動車作品の上映会を実施。2013年のイベントで三条市内を走ったボンネットバスが登場する『車窓の歴史〜タイムマシーンで巡るフルサト〜』(三条町並探検隊2014年制作)、小杉氏らがかかわった自動車も登場する『金物のまち三条市』(共同映画社1964年制作)を上映する。
展示は、図書館2階の本館展示ホールで図書館の開館時間に合わせて平日は午前9時半から午後8時まで、土曜は午後7時まで、日曜は午後5時まで。上映会は、22日午後1時半から3時半までで同館視聴覚室で開く。いずれも入場無料。