社会福祉法人吉田福祉会(細貝好美理事長・燕市吉田大保町)が運営する「ショートステイひまわりの園」は、競艇の収益金で公益事業を行う日本財団の助成を受けて福祉車両を整備し、20日、そのお披露目式を行った。
午前10時から同施設前に福祉車両をとめ、細貝理事長や5人の利用者、車両を納入した新潟日産モーターは〜とぴあ三条店の坂井敏也店長ら10人余りが出席。細貝理事長が利用者の声を聞き、十分に活用させていただきたい」とあいさつ。さっそく車いすに乗った利用者が車両後部のリフトで乗車するデモンストレーションを行った。
この福祉車両は、2.5Lディーゼルエンジンの日産のバン「キャラバン」チェアキャブ車いす対応車。車いすの4人が一度に乗車でき、利用者の送迎に使う。事業費は466万0,340円で、その5割を超す245万円を日本財団から助成金を受けて整備した。
車両の白いボディーには、日本財団の両手を上げた人をデザインしたロゴが、8つに色を変えてカラフルにペイントされており、利用者は「かわーいげな(かわいらしい)車」。車いすのまま車両に乗り込んだ印象は「ばっちりでした」とにこにこだった。
吉田福祉会では「ショートステイひまわりの園」と同じ施設で「デイサービスセンターひまわりの園」も運営している。デイサービスセンターは3台の送迎車があり、うち2台は同じように日本財団の助成を受けて整備した。
一方、ショートステイは専用の送迎車をもたず、今回は初めての専用送迎車。これまではデイサービスの送迎車の空いている時間を利用してきたが、多い日は10人ほど送迎することもあり、配車が難しいことも。デイサービスセンターの送迎車も古くなってきており、ショートステイ用の新しい送迎車の必要に迫られていた。