来春の新卒者採用に向けた燕市職員採用ガイダンスが21日、市役所で行われ、昨年の51人を大きく上回る84人が参加。市は仕事内容や魅力、やりがいなどを紹介するとともに、鈴木力市長は燕市の魅力をアピールした。
市職員の勤務条件や福利厚生の紹介、平成27年度職員採用試験の概要などを説明、3人の先輩職員が体験談を話したあと、最後に鈴木市長がメッセージを伝えた。
先輩職員はテレビ番組のワンシーンのように、さいころを投げて質問を決めてそれに答える形式で参加者の気分をほぐしながら「市民の皆さんの役に立ちたいという思いは共通」、「しっかり誠意をもって対応しなければならない」、「必要なのは問題意識」などと率直に話した。
鈴木市長は、会場へ入るなり「おっ、すごいね」と人数の多さにびっくりしてにっこり。燕市が目指す目標増、目標実現のための政策、燕市が求める人材の3つについて、具体的に話を進めた。
「国や県、民間よりも燕市へ来たいと思ってもらえるようにするのが、人事係からわたしに与えられたミッション」と話し始めた。自身で予想した通り予定の1時間ではまったく時間が足りず、内容をはしょっても10分ほど時間をオーバーした。
参加者は市内と市外がほぼ半々。リクルートスーツで席を並べ、最初は見ている方が肩が凝るくらい緊張していたが、職員のアイスブレークなどもあってしだいにリラックスしていた。燕市が求める人材について、広い視野と高い問題意識、自ら考え自ら行動する積極性、状況にあわせて対応できる柔軟性などと話した部分は、しっかりメモを取って聞き入っていた。
就職ガイダンスには毎年50人前後の参加があり、今回の86人の参加は極めて多かった。今回、担当の総務部総務課は参加者が増えるようにできることは全部やろうと周知に取り組んだ。これまで毎年ゴールデンウイーク中に行っていたが、今回は大学3年生の春休み中に前倒し。合併後に市が採用したすべての学校、専門学校に案内した。ほかの要因もあるかもしれないが、結果として成果が数字にあらわれた。
担当者は「つばめ若者会議などで燕市が若者に興味をもっていることが伝わっているのでは」と話した。