ネパールの子どもたちを支援しようと昨年8月とことし2月の2回に渡り、寄付してもらった洋服や文房具を現地へ出向いて直接、手渡した中西務さん(36)=見附市=。この活動をいったん終わり、今度は「地元の企業とタイアップした新しい試みを考えている」と中西さんは新たな支援を模索している。
中西さんは一昨年4月、長岡市寺泊の浜茶屋を借りて主にネパールの協力工場に委託して作ったバッグを売る店「グローカルスタイル」をオープン。昨年3月から6月まで三条市・一ノ木戸商店街のみんなのまちの交流拠点「みんくる」のチャレンジショップにも出店している。
ネパールはアジアの最貧国と言われる。たびたびネパールへ出掛けている中西さんは、せっかくひとり40kgの手荷物が持ち込めるのだから、手荷物として支援物資を運ぼうと思いついた。
現地の要望を聞き、子ども服や文房具を中心に寄付を募った。三条市の子ども服の人気店「プポン」や燕市のサークル「はっぴーザウルス」も含め10件ほどから寄付があった。
燕市出身で、つばめ若者会議にも参加するデザイナー高橋徹さん(36)=新潟市中央区=も協力者となり、共同で「ネパールと日本の子どもを笑顔でつなぐプロジェクト」として2人で80kgの支援物資を届けた。ことし2月には第2回を行い、今度は6人でネパールへ向かって180kgを贈った。寄付をしてくれた人や店には、協力に感謝するポスターを作成して配布し、掲示してもらっている。
「グローバルな視点でローカルに貢献したい」と中西さんは造語の店名を分解して思いを話す。次回の寄付の時期は未定だが、洋服や文房具の寄付ならほかの人にでもできる、今度は自分でなければできないものをと考えている。それは地元で作られている高品質な製品で、とくに燕三条地域の製品でネパールの環境で役に立つものを探しており、企業とタイアップができないかとあちこちにあたっている。
プロジェクトに興味のある人や問い合わせは「グローカルスタイル」(電話:070-5077-3354、電子メール:glocalstyle.niigata@gmail.com)へ。また、店は3月に拡張リニューアルし、4月5日までオープン2周年記念で全品5%オフで販売している。