新年度を前に中小企業を支援する各種の事業や助成のメニューを紹介して積極的に活用してもらおうと23日午後3時から燕市役所で平成27年度燕市中小企業支援制度説明会が開かれ、36人が参加した。
各種支援機関が中小企業振興のために用意している支援事業や各種助成制度を知って新年度の申請に備えてもらおうと3年前から毎年開かれている。
中小企業基盤整備機構、にいがた産業創造機構、新潟県工業技術総合研究所県央技術支援センター、燕三条地場産業振興センター、燕市商工振興課がそれぞれ成果発表を行ったあと、あわせて燕市新商品技術開発補助金を活用した成果発表で、フジイコーポレーションが「新型コルタターボ2の開発」、戸塚金属工業が「ボルト・ツールレス組立式ブースッキッチンの開発」のテーマで発表した。
成果発表でフジイコーポレーションは、補助金を受けて刈り取り性能を35%アップ、0.8kg軽量化した自走式刈払機を開発。フジイブランドを確立し、新潟から新しい草刈市場を展開し、海外への事業展開も図って地場産業の発展と地域の雇用拡大に貢献したいとした。
戸塚金属工業は、展示会などでの利用を想定した組み立て式のブースキッチンを開発。コンパクトに収納でき、ボルトやツールなしで組み立てられる。同社は板金加工で部品生産を中心に行っているが、最終製品を作ることで従業員のものづくりに対する意欲を引き出せる、例え失敗作でもステップアップの糸口を見いだせる、成果報告書の提出で区切りができるといった補助金活用のメリットを話し、活用を勧めた。
このあと支援制度の活用を考えている人と各種制度説明者との個別相談会を行ったほか、平成25年度、26年度の燕市新商品技術開発補助金を活用した製品の展示も行った。