笛人本宮宏美さんの地元企業とコラボの公式グッズ第2弾は世界初の総金属製CDケース (2015.3.28)

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燕市PR大使のフルート奏者、本宮宏美さん(30)のことしの秋冬のベストアルバムリリースに向けて、本宮さんの所属事務所と本宮さんの地元燕市の製造業者が世界初の総金属製CDケースを共同開発しており、27日、その試作品を公開した。一昨年の鎚起銅器のぐい呑みに続き、地元企業とコラボレーションした本宮さんの公式グッズ第2弾となる。

世界初の総金属製CDケースの試作品を手に左からオトノハコの笠原代表取締役、笛人本宮さん、MGNETの武田代表取締役
世界初の総金属製CDケースの試作品を手に左からオトノハコの笠原代表取締役、笛人本宮さん、MGNETの武田代表取締役

午前10時から市役所で行われた鈴木力市長の定例記者会見に続いて試作品披露の記者会見が行われ、本宮さん本人と所属事務所のオトノハコ株式会社=新潟市西区=の笠原厚浩代表取締役、製造を担当する株式会社MGNET(マグネット)=燕市東太田=の武田修美代表取締役が出席し、鈴木市長も同席した。

試作された総金属製CDケースはステンレス製。プラスチック製とほぼ同じサイズだが、手に取るとずしりと重く、430グラムある。プラスチック製ケースは表から見て左にある支点で固定され、扉を開閉するように操作するが、金属製でその構造は難しいため、CDを置くトレーとケースを別々にし、トレーにCDを置いたら、本をケースに納めるようにケースをスライドして開閉する。トレーも裏側が袋状になっていて、ブックレットを収められる。

いちばん手前が試作品、後ろはこれまでリリースしたアルバム
いちばん手前が試作品、後ろはこれまでリリースしたアルバム

試作段階なので、これから変更、改良を加える。現在は手作業での製作なので、販売価格はケースひとつが1万円前後になりそうだが、量産化すれば安くなる。ステンレス以外の金属を使ったものやケースだけの受注も視野にあり、ブライダルなどのギフト需要や海外を含めたレコード会社関連への訴求もイメージしている。

笠原代表取締役は、プラスチックのCDケースは愛着がわくものではなく、「モノとしての価値を高めたい、大好きな音楽を最上の質感のケースに入れておきたい、さわってもながめてものこの上ない至福を感じられるケースを」と考え、昨年1月からMGNETとパートナーシップを結び、共同開発をスタートした。

トレーにはブックレットを収める空間も設けてある
トレーにはブックレットを収める空間も設けてある

武田代表取締役は、一昨年のつばめ若者会議のスタートの打ち上げで初めて本宮さんと顔を合わせ、いつか一緒になにかできたらと話していた。MGNETの仕事の半分以上が「ものを作りたいという企業と一緒になってものを作る」ことと武田代表取締役。「燕の技術を結集することによって不可能なものづくりはないだろうと信じている。そういった作品のひとつになればいい」とこれからに期待した。

本宮さんは、フルートがボーカルのようにセンターに立ってバンドスタイルで演奏するのも世界初であり、「世界初が2つ結びつくことによってより世界の人たちにもっともっと広がっていく音楽が提供できればと思っている」。鈴木力市長は「燕市の金属製品はどちらかというと食べ物や生活に密着した道具が多かったが、これから音楽、文化の世界にも本宮さんのすばらしい音楽とともに発信していただけるということで、燕市としてはうれしい限り」と歓迎した。

記者会見には鈴木市長(左)も同席
記者会見には鈴木市長(左)も同席

一昨年12月の単独コンサートにあわせて本宮さんの公式グッズとして、燕市の「玉川堂」が作ったオトノコハコと玉川堂、それに麒麟山酒造を加えたトリプルネームで鎚起銅器のぐい呑み30個を限定販売し、コンサートで会場で完売。その第2弾となる総金属製CDケースも人気を集めそうだ。

また、総金属製CDケースに収めるベストアルバムの前に4月22日に5枚目のアルバム「天真爛漫」をリリースし、5月17日に燕市文化会館で3回目のホールコンサート「笛人 本宮宏美 ふるさとコンサート」を開く。

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